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ロエベ「パズルバッグ」10周年記念コレクション ― アーカイブの美学と現代性が交差する限定ライン
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levelkopiロエベ(LOEWE)の人気アイテム「パズルバッグ」が2025年に10周年を迎えるにあたり、ブランドは特別なアニバーサリーコレクション「ロエベ パズル10 コレクション」を発表した。この記念すべきシリーズは、2025年5月29日(木)からロエベの一部店舗で発売され、過去の代表的なデザインに新たな息吹を吹き込んだ全20点がラインナップされる。

「パズルバッグ」は2015年春夏ウィメンズコレクションで初登場して以来、ロエベの象徴的な存在として君臨してきた。その名の通り、パズルのピースのように革のパーツを組み合わせた構造は、“折り紙”に着想を得たものであり、シャープな幾何学ラインが視覚的にも機能的にも独自の魅力を放っている。形状の革新性だけでなく、季節ごとにアップデートされるデザインや、アーティストとのコラボレーションによって常に進化を遂げてきた。本コレクションでは、過去の貴重なアーカイブから19点が復刻され、さらに1点の新作を加えた全20種類が登場。鮮やかなマルチカラー、空に浮かぶ雲を写実的に描いたプリント、日本のアニメ文化に触発されたファンタジーなグラフィックなど、ロエベならではの幅広い創作スタイルが詰め込まれている。その中でも特筆すべきは、2017年に発表された「パウラズ イビザ」シリーズに属するバッグ。当時、ブランド創業者アーミン・ハイネマンが描いたアートをもとに、カラフルなプリントが施されたデザインで、遊び心と職人技の融合が感じられる作品だ。また、同じく2017年に展開された、イギリスの著名なデザイナー、ウィリアム・モリスとのコラボモデルも再び登場。繊細な花柄がロマンティックな雰囲気を醸し出す一方で、シルバーメタルのアイレットやレザーのベルトなど、パンク要素を融合させたコンセプトが印象的である。植物をテーマにした復刻モデルには、2019年のミラノサローネで披露されたプルメリアの花を贅沢にあしらったデザインや、2021年秋冬に登場したパンジーモチーフのバッグも含まれており、ロエベがいかに花の表現にこだわり続けているかが垣間見える。建築家チャールズ・レニー・マッキントッシュから着想を得た2018年のホリデー限定バッグは、彼のシグネチャーである直線的なラインとバラのグラフィックが特徴。ホワイトとタンの革素材をブラックレザーで縁取り、まるでステンドグラスのような芸術的バッグに仕上がっている。さらに、2023年春夏コレクションで話題を呼んだ「ピクセル」シリーズも復刻。荒い解像度を再現したようなビジュアルが特徴で、デジタル時代の感性を革で体現した異色の一品だ。このアニバーサリーコレクションは、単なる復刻にとどまらず、ロエベの10年に及ぶ創作の軌跡を一望できる回顧展とも言える。職人の手で丁寧に施されたレザーマルケトリーや刺繍、アップリケ、クロスステッチなど、多様な技法がバッグに命を吹き込んでおり、それぞれがまさに「アートピース」としての価値を持っている。ロエベの歴史と進化をバッグを通じて体感できる「パズル10 コレクション」は、ブランドファンのみならず、アートやクラフトに関心を持つすべての人にとって注目すべきプロジェクトとなるだろう。
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