攻略記事

街作り+カジノ、世界を見据えたコロプラの挑戦「東京カジノプロジェクト」

はじめに

コロプラが満を期して放つ白猫プロジェクトの次のアプリ、東京カジノプロジェクトについて考察してみました。コロプラは2014年末、次ゲームとして「東京カジノプロジェクト」、「ランブルシティ」、「バトルガールハイスクール」と3本のアプリを紹介しました。その中でも東京カジノプロジェクトはコロプラのヒット作「白猫プロジェクト」の名を冠しており、コロプラが推しているゲームだと思われます。残り2作については気が向いたら分析したいと思います。

プロモーションビデオ

欧米向けに作られている東京カジノプロジェクト

このタイトルはコロプラの世界に向けた野心的な顔が見え隠れしています。ゲームデザインを見るとあらゆる面で海外、特に欧米を意識した作りになっている事がわかります。欧米向けと考えれる一番の箇所はキャラクターデザインです。あまり日本受けしそうにないデザインですが、海外ではよく見かける形式です。また、扱う題材の「カジノ」を扱うゲームが日本で受け入れられるかどうかが難しい面もあります。欧米のゲームだとカジノのカジュアルゲームはそれこそ山ほど存在し、一部は人気があるゲームも存在します。リゾート育成は日本でも受け入れやすいが、そもそもが欧米で人気のあるヘイホー系システムです。

システム、ゲームデザイン、キャラクター、どれを取っても完全に海外向けに輸出前提に開発されている事がわかります。

なお、東京プロジェクトを例に取りましたが、コロプラの新作3作のうち、ランブルシティも完全に欧米向けのゲームシステムになっています。最後の1つ、バトルガールハイスクールは完全に日本向けです。おそらく欧米に進出しても売上は振るわないだろうし、中韓への配信も難しいのではと思えるタイトルです。ただ、日本では人気が出そうな雰囲気がありますね。

コロプラとアプリ海外配信

コロプラは海外配信に積極的です。2014年10月16日に韓国で配信開始した「白猫プロジェクト」は韓国で人気が続いています。執筆段階の2015年1月中旬、韓国のアップルApp Storeでは30位以内に収まっており中ヒットは達成しています。「アクション三国志が韓国カカオトークで配信開始して、「スリングショットブレイブズ」も準備中です。また、台湾や香港向けにもいくつかのゲームを配信している。知育アプリ「ほしの島のにゃんこ」は全世界に配信して計200万のダウンロードを達成している。すでに積極的な海外アプローチをかけているスマホゲームメーカーなのです。アジア圏に限ってはすでに現地企業との販売経路なども確立してきており、コロプラは順調だと思われる企業の一つです。

ただ、課題を挙げるならば、現在はアジア圏に偏っており、欧米まで手を伸ばせていない状況があります。ほしの島のにゃんこも欧米で配信していますが、特にランキングに載るような事もありません。総人口が日本と比較できない程多いので売上の程は不明ですが、成功しているとは言えないでしょう。

欧米へ進出できないでいる背景がある中で出てきた東京カジノプロジェクトとランブルシティ、欧米に進出できるかどうか見守っていきたいものです。

欧米としても革新的なゲームシステム

コロプラは、白猫プロジェクト、ほしの島のにゃんこ、魔女のニーナとツチクレの戦士で培った技術があります。特にプニコンを初め、白猫プロジェクトで培ったアクション要素は他社にない強みと言えます。街作り系と言えど、作った街を実際に歩けるゲームを私はこのコロプラ新作以外に知りません。おそらくソーシャル連携も出来、友人の街も実際に歩くことができると思っています。そういえば白猫プロジェクトでも街を歩けましたね。これが街作り系ゲームならより楽しそうです。

日本はターゲットに含まれていないのか?

コロプラは日本企業と言う強みがあります。いくらゲームが欧米向きに作られていても宣伝さえ適切なら白猫プロジェクト程の大ヒットはいかずとも、中堅度ぐらいには人気が出るのではないでしょうか?また、日本で浸透していないキャラデザインなどを使って日本で売上げが上がるかの実験的な意味合いが強いゲームだと思っています。

壮大な実験

コロプラは近年、アプリを使った実験をよく行ないます。一番有名なのは、白猫プロジェクトのスタミナ無しですね。配信当時かなり意欲的な挑戦でしたが、ゲームの質が良ければ売れる事を見事に証明しました。また、最近ではOculus Riftに対応した「白猫VRプロジェクト」を配信開始しました。Oculus Riftを持っている家庭などほとんど存在しないこの時期に出したのは研究以外の何者でもないですね。Oculus Rift系のウェアラブルウェアは数年後のスタンダードに成り得ます。この種の研究を続けるコロプラはおそらく将来の第一人者となっている企業でしょう。今作はそうした実験の一環だと思っています。

東京汚染

東京カジノプロジェクトの略称はどうなるでしょう。東カジ?東プロ?それとも東京?

白猫プロジェクトの略称は白猫です。その効果はこれです。

白猫でgoogle検索を行なうと、白猫プロジェクトしか出てきません。黒猫はまぁ上部の方でwikipediaがありますが、白猫はwikipediaさえ見つかりません。黒猫で検索を行なうと黒猫のウィズしか出てきません。これは白猫プロジェクト配信前から起こっていた現象であり、白猫プロジェクトで白猫をgoogle汚染する事は確信的であった事は明白です。と言うことは東京で検索して東京カジノプロジェクトしか出なくなる?

まぁ、これには東京カジノプロジェクトが白猫プロジェクトや黒猫のウィズぐらいの人気度以上にならなければ不可能な話ですが、もしこれを狙っていたらGoogle汚染テロですよ。

最後に

ただ、このゲームで売上げ良かったら、コロプラさん、日本向けのゲーム作らなくなるだろうなぁ……。成功して欲しいような失敗して欲しいような。私は結構、欧米のアプリが好きな人間で、東京カジノプロジェクトはとても楽しみにしています。

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