攻略記事

FFとドラクエのポータルアプリ、スクウェア・エニックスのユーザー囲い込み戦略

2013年12月ドラゴンクエストポータルアプリが配信開始しました。2015年2月ファイナルファンタジーのポータルアプリが配信開始しました。これについて思う事をまとめました。

2つのポータルアプリ戦略

FFとドラクエは日本3大RPGと言われる大御所RPGの2つであり、スクゥエア・エニックスの看板タイトルです。共にビッグネームであるため、メインシリーズは携帯機、スマホに移植され、チョコボなどのサブシリーズが次々にリリースされて全てが話題となっています。残念ながら配信後、駄作判定されるゲームもありますが近頃のタイトルは一定以上のファンユーザーを獲得している状況です。さて、スマホでは以前からドラクエのポータルアプリがありましたが、とうとうFFのポータルアプリが配信開始しました。

ポータルアプリが提供する機能

スマホで配信しているシリーズ全アプリへのリンク機能

スマホで配信しているアプリ全てにボタン1つで移動できる機能です。有料アプリでまだ購入していない場合はAndroid、及びiOSの決済画面になります。所持していないアプリはダウンロードが始まります。基本無料のソーシャルゲームも全て表示しているため、プレイヤーが知らないアプリはすぐ気付くようになっています。また、各種アプリへのリンク以外にアプリを簡単に紹介するコーナーもあります。

ポイント機能

1日に1回、ドラクエポータルアプリはモンスター格闘場、FFポータルアプリはポイントGETでポイントを入手する事ができます。ポイントは壁紙などシリーズに関連するオリジナルプレゼントか、CDなどの抽選権、又は各種ゲーム内のアイテムと交換する事ができます。

最新ニュース

ドラクエ・FFの最新ニュースを読むことができます。スマホアプリのイベント情報やコンシューマーゲームの発売情報、イベントやコンサート、派生販売物までシリーズに関する事が一通りわかります。ただ、深い内容まで掘り下げているわけでなく、プレリリースに近い内容なので詳しい事を知りたければ関連サイトに移動する必要があります。

ポータルアプリ誘導施策

さて、このポータルアプリ様々な方法で紹介し、ユーザーを呼び込もうとしています。誘導施策と書きましたが、まぁユーザーにとってのメリットです。

ゲームプレゼント

ドラクエポータルアプリ配信日、100万ダウンロードまでドラクエ1を無料でプレゼントするキャンペーンを行ないました。ただ、あまりの人気ぶりに初日で100万ダウンロードを決定し、無料プレゼントを延長する事態になりました。

FFポータルアプリはFF1が100万ダウンロードまで無料でプレゼントするキャンペーンを実施中です。なお、ドラクエの時はドラクエ1も同時配信のため、所持ユーザーが0人の状態から始まりましたがFF1はすでに数年販売しているため、効果のほどは未知です。私はすでに所持しておりショボーン状態です。

基本無料ゲームに使えるポイント

ポータルアプリ内で貯めれるポイントは基本無料ゲームで使用する事ができます。DQモンスターズスーパーライトをプレイしている方などはポータルアプリ限定アイテムや課金ポイントの変わりとしてポータルアプリを利用している方がいるのではないでしょうか。FFポータルアプリを見ましたが、やはりレコードキーパーやWWW、G-BIKEなど基本無料ゲームのアイテムをポイントで購入できる機能がありました。これらの基本無料ゲームをプレイしている人はポータルアプリを使うと大きなメリットになるでしょう。悪く言い換えると、今後はポータルアプリを利用しなければいけなくなるとも言えますが。

その他

まぁメリットはこの2つです。FFドラクエのゲームをすぐ見つける事ができる、最新ニュースが見つかるなどのメリットもありますが、副次的なものであり、これを重視しているユーザーは少ないでしょう。

スクウェア・エニックスのメリット

スクウェア・エニックスはFFポータルでもFF1を無料配信するキャンペーンを行っています。つまり、ドラクエポータルは新作のドラクエ1を無料配信してまでアピールしてでもポータルアプリのユーザー数を増やした事がメリットになる実体験があったはずです。

なお、FF1はドラクエ1無料配信時と状況が異なりすでに配信しているゲームです。購入したい層の90%以上はすでに購入しており産業的な価値はほとんどない状態になっています。なのでスクウェア・エニックスがどこまでポータルアプリを重要視しているか不明ですが、それでも無料配信するメリットがドラクエにあったと考えるのが妥当です。

スマホゲームへの誘導

一番はこれでしょう。少なくともFFやドラクエが好きな層がポータルアプリの常連さんです。とすると当然、類似アプリにも興味津々です。後発タイトルの認知度を上げるために役立つはずです。ポータルアプリの利用者が増えれば増えるほど、他へ広告料を払う必要がなくなるわけです。

販売グッズの売上

FF、ドラクエ好きさんにFF、ドラクエグッズを紹介するから当たり前ですね。外部グッズはゲームファンの目に届かない事が多いのですが、ポータルアプリを利用すれば効果的に紹介できます。

ドラクエ・FF、今後の展開

FFポータルアプリをリリースした事により、さらに想像できる事があります。

スマホタイトルの強化

ポータルアプリ一番の収益はアプリへの誘導だと思われます。そのため、今後もFF・ドラクエ系のスマホアプリを出す事を明言しているようなものです。少なくともFFに関しては、ファイナルファンタジーレジェンズ時空ノ水晶、メビウスファイナルファンタジー、ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアスの3種類の配信が控えています。時空ノ水晶はFF4A、FFL、クロノトリガーの時田貴司氏、メビウスはコンシューマーFFの開発陣、ブレイブエクスヴィアスはブレイブフロンティアの運営会社株式会社エイリムが関わっています。この期待できる3作を最大限にアピールするためFFポータルアプリを作ったとも考えられますが、特にドラクエはビッグタイトルが眠っているように感じます。

他社開発タイトルの増加

レコードキーパーはDena、ブレイブエクスヴィアスはエイリムと外部開発会社を表に出す機会が増えていますが、今後も増えていくと思います。そもそも、ポータルアプリは、まだSNSゲームが機能していた頃のグリー、モバゲーのように、ある意味ではプラットフォーム化しています。するとポータルで紹介して貰える事はそれだけで他社にとっても旨みになります。

Dive Inとの連携

DiveInは2014年11月頃からはじまったサービスです。スマホ・タブレットからスクウェア・エニックスのサーバーにアクセスし、PS3レベルのゲームをストリーミングプレイする事ができるサービスです。FF7,8,FF13の3作がプレイできます。ゲーム界隈では注目されたサービスですが、私の印象では一般への認知度が思ったほどよくありません。ポータルサイトのニュースに留めるか、ポイントと貸し出し日数の交換まで踏み込むかわかりませんが、FFポータルアプリとの連携がありそうな気がします。

さらに増えるポータルアプリ

ドラクエ・FFと成功するとスクウェア・エニックス情報ポータルアプリ等が出てくる可能性もありますね。また、スクウェア・エニックスを参考に他社がポータルアプリを配信する可能性もあります。上記で述べたように往年のグリー・モバゲーを思い出すようなシステムなので十分考えられる事です。

まとめ

ま、想像にすぎませんが、色々と考察してみました。個人的にはポータルアプリは惰性で開くだけの状態になりがちなので、楽しめるコンテンツを増やしてほしいとは思います。今年はFF三昧の年になりそうな気もしますね。

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