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泌尿器系

腎臓の構造とはたらき

●腎臓内では毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成し、この糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包んで腎小体を形成している。
●ボウマン嚢から1本の尿細管が伸びて、腎小体と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位のネフロンを構成する。
●糸球体からボウマン嚢にこし出されたものが原尿で、尿細管を通る間にブドウ糖やアミノ酸などの栄養分、水分、電解質が再吸収され、老廃物が濃縮されて最終的に尿となる。
●腎臓は尿を作るだけでなく、赤血球の産生を促進するホルモンの分泌や、カルシウムの吸収に欠かせないビタミンDの活性化なども行っている。

副腎の構造とはたらき

●副腎皮質ではステロイドホルモンを産生・分泌する。
●アルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促し、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。
●アルドステロンが過剰になると、高血圧、むくみ、カリウム喪失などを生じるアルドステロン症となる。

尿路の構成とはたらき

●尿は血液がろ過されて作られるため、健康な状態であれば細菌などの微生物は存在しない。
●腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に運ばれ、ある程度溜められるとその刺激が脳に伝わり、尿意を催す。
●女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したときに膀胱まで達しやすく、感染症を起こしやすい。
●男性では、膀胱の真下に尿道を取り囲むように前立腺があり、加齢とともに前立腺が肥大すると尿道を圧迫して排尿困難などを生じることがある。

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