FIFA リオ五輪より延長時の『4人目交代枠』導入を発表歴史的ルール変更に踏み切る

　2016年3月19日、FIFAが以前より話し合われていた「延長から４人目の交代を認める新ルール」の試験導入を正式に発表しました。

　最初に適応される大会は、8月の「リオデジャネイロオリンピック」で、その後は11月の「U-20 女子ワールドカップ」、そして12月に日本で開催される「クラブ・ワールドカップ」でも、このルールが導入されます。

　いずれの大会も、日本チームの参加が決定しています。

　今回は「試験導入」とのことですが、これらの効果を踏まえて、各国リーグ・カップ戦にも採用される可能性があります。

　

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交代枠の歴史

　当初のサッカーには交代枠がありませんでしたが、それでは故意に相手選手を怪我させたチームが有利になるとして、1953年に負傷選手に限定した交代枠が設けられました。

　ところが、今度は負傷を偽ってフレッシュな選手を投入するなどの動きが広まり、それらのプレー状況などを考慮しながら数回にわたってルールが変更され、現在の交代枠が設定されました。

　

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運動量増加と過密日程が深刻に

　今回の決定が下された理由については、「選手たちの疲労を考慮して」と説明されています。現代サッカーは1試合あたりの運動量が増えているだけでなく、大会の増加によって、試合日程が過密になっています。

　ここ数年は特に交代枠増加を検討するべきとの声が広がっていました。

　この発表を受け、ネットでは「延長に関わらず必要」といった意見や、「女子は4枠でも足りない」といった声があがっています。
　その一方で「交代枠が増えると、戦力差の影響が大きくなってしまう」という否定的な意見もあり、まだまだ検討の余地がありそうです。