踊り騒げ!松野家神輿!
1話
十四松 | はい! ラッセラーラッセラー、ラッセラッセ! ラッセラー! |
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おそ松 | く……。 なんでこんなことに…! |
カラ松 | まさか、本当に神輿を 担ぐことになるとは…! これは予想できなかった! |
チョロ松 | いや、いくらなんでも こんな事、予想できないでしょ!? |
一松 | …し、死ぬ……。 もう無理…! |
トド松 | ちょっと!気をしっかり持ってよ! 一松兄さん!もうちょっとだから! |
…………。 | |
トド松 | あー、あつい。 どうにかしてよ、チョロ松兄さん。 |
チョロ松 | 僕に言うなよ、 っていうか扇風機の前にずっと居るなって。 皆に風がこないだろ。 |
トド松 | だって、暑いんだもん! ていうか、なんで皆して部屋にいるのさ。 男6人で部屋に居るなんて、むさ苦しいじゃん! |
チョロ松 | 仕方ないだろ! 自分たちの部屋なんだから! |
トド松 | これだから、6つ子はダメなんだ。 誰か1人ぐらい自立してくんない? |
チョロ松 | 自分を棚上げしてモノ言うなよ!? |
おそ松 | うるさいよー、お前ら。 ギャーギャー騒ぐなって、 余計に暑くなるだろ? |
トド松 | あーぁ、怒られちゃった。 チョロ松兄さんのせいで。 |
チョロ松 | お前、いいかげんにしろよ……!? |
十四松 | ねぇ、カラ松兄さん。 今日、お祭りって知ってた? |
カラ松 | あぁ、知っているぜ?ブラザー。 今日の為におニューな甚平を用意したからな。 準備は万端さ。 |
一松 | おニューって死語じゃね…? |
カラ松 | 何か言ったか?一松。 |
一松 | べつに何も言ってねぇよ、クソ松。 |
おそ松 | あー、今日って祭りだっけ? つか、最近、祭りっぽいもの多くね? 何回目だよ。 |
ったく、何度も何度も。 イベントばっかやってさ。 ニートの俺達もさすがに疲れるっての。な? | |
5人 | それは言わないお約束! |
…………。 | |
お母さん | 母さんと父さんもお祭り行くけど、 あなたたちはどうするの? |
お父さん | 少しぐらいなら、 お前達にお小遣いをやろう。 |
5人 | まじで!? |
一松 | 祭りとか、行きたくない。 行くならみんなで行ってくれば? |
おそ松 | じゃあ、俺が一松のお小遣い貰う! |
カラ松 | そうはさせない! ブラザーのお小遣いはオレが貰う! |
チョロ松 | いやいやいや、ここは平等に分けようよ? 僕が分けるからさ。 |
十四松 | やった!お小遣い増える!!!!! |
トド松 | 皆、がっつき過ぎでしょ。ねぇ、母さん。 一番、可愛いボクに頂戴?だめ? |
一松 | …やっぱ、お小遣いは貰おうかな。 気まぐれにあとで行くかもしれないし。 |
5人 | ……。 |
一松 | そこ、どうぞどうぞ!って言うとこじゃね? |
5人 | 言わねぇよ! |
十四松 | みんなで祭りに行くなら、 和太鼓叩いたり神輿担げたりするかな? |
チョロ松 | それは無理じゃない? そういうお祭りじゃないでしょ。 どっちかっていうと、縁日みたいなもんだし。 |
十四松 | え――!?でも、 みんなも前みたいに担ぎたいでしょ? ラッセラーラッセラー!って。 |
チョロ松 | あれは……特別っていうか、 なんかよく分からない状態だったっていうか。 僕は担いでないし。 |
4人 | …………。 |
チョロ松 | 十四松、ほら、 今日はそういう祭りじゃないし。 普通の縁日だからさ。 |
十四松 | そっかー……。 みんなとまた神輿を担ぎたかったけど、 今日は祭りを楽しむよ! |
チョロ松 | うん……、そうしてほしいかな。 ほんと、今日はそういう事ないと思いたいし…。 それに皆、忘れてるだろうからさ。 |
おそ松 | あれなー、なんか神輿を見たのは 記憶はあるけどそれ以降ないんだよなー、記憶。 |
カラ松 | あぁ、不思議な事に。 オレも覚えていない。 |
一松 | 十四松…神輿…太鼓…。 それ以上思い出そうとすると頭が…! |
トド松 | へー、奇遇だねボクも覚えてなくて。 思い出そうとしても、思い出せないんだよねー。 |
4人 | なんだったんだろ……。 十四松祭りって。 |
チョロ松 | 思い出せてるじゃん! それ、答えだから! シンクロして答え導き出せてるから! |
十四松 | あは!もしかしたら、あるかもね! 神輿担ぐの! |