踊り騒げ!松野家神輿!
2話
チョロ松 | へー、結構、賑わってるね。 人も意外と多いみたいだし。 |
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トド松 | でもさぁ、本当に一松兄さん来るの? お小遣いだけ貰って来ないんじゃない。 |
おそ松 | その時はその時で、 母さん達に一松のお小遣いを 回収してもらえばいいじゃん。 |
あいつだけ、 お小遣いを別に使わせはしない! | |
チョロ松 | なんで、そこだけ気合入れて 言うのかよく分からないけど。 その気持ちは分かる。 |
カラ松 | フッ……、和のフェスティバル。 ここにカラ松ガールズ達は来ている。 さて、どんな恋の歯車が回りだすかな。 |
十四松 | 鯉の歯車ってなに? メカの鯉がいんの? |
カラ松 | そんな人工的な鯉がこの世に居るかは知らない、 いいか、十四松。 鯉ではなくオレが言っているのは恋の方さ。 |
トド松 | はいはい、いいから行くよー。 あと、カラ松兄さんの話は半分だけ、 聞いておくのが良いと思うよ。十四松兄さん。 |
十四松 | うん、わかった! |
カラ松 | ……。 |
おそ松 | どっから攻めるかなー。 まずは焼きそばから食べようかな。 |
チョロ松 | 出店から周る? それとも盆踊りの櫓見てからにする? |
おそ松 | めいっぱい食って、 めいっぱい酒を飲む! |
トド松 | それ、いつもと変わんないじゃん。 ボクはどうしよっかなー! |
カラ松 | オレはカラ松ガールズ達が居る場所。 そこに行かなければならない。 |
チョロ松 | っていうかさ、 カラ松と十四松はなんで甚平なの? |
カラ松 | これか……。これは夏仕様のオレさ。 この甚平で浴衣のカラ松ガールズと ひと夏のアヴァンチュールをするのさ。 |
十四松 | よく分かんないけど、 あったから着てきました! 涼しいし、楽だよ。 |
チョロ松 | あ、そうなんだ。 いいな、僕もそういうの 着てくれば良かったかも。 |
カラ松 | ブラザー、そういうなら着てくればいいさ。 全員分の甚平はオレが用意したからな! |
チョロ松 | 前言撤回、着なくていいや。 |
トド松 | 甚平より浴衣が着たかったかも、 普段着で来ちゃったけど。 まぁ、これはこれでいいよね。 |
おそ松 | 飲んで楽しめばいいんだよ! ……ングッ、ングッ。ぷはぁ! ビールはやっぱうめぇなぁ! |
トド松 | うわ……。早くも飲んでるし…。 おそ松兄さんは情緒とか関係なさそうだよね。 ほんと。 |
チョロ松 | はいはい、そろそろ動こうよ。 入口で駄弁ってても仕方ないでしょ。 |
おそ松 | あー、俺は1人で行くわ。 出店の料理、コンプリートしてくる! |
チョロ松 | あ、ちょっと!おそ松兄さん! って、もう行っちゃったよ。 |
カラ松 | さぁ、カラ松ガールズよ。待っていてくれ! 今、オレがキミを探し出してみせる! |
トド松 | カラ松兄さんも行っちゃった。 まぁ、カラ松ガールズなんて居ないと思うけど。 |
チョロ松 | 十四松はどうする? 出店で何か…ってあれ?十四松は? |
トド松 | え?そういえば居ないね。 もう行っちゃったのかな。 |
チョロ松 | 何も言わずに居なくなるなよ……。 |
2人 | ……。 |
チョロ松 | 仕方ない、2人で周ろうか? |
トド松 | あ、大丈夫。 ボクも1人で周ろうと思ってたから、 チョロ松兄さんも1人で周っててよ。 |
それに家でも一緒なのに、 ここに来てまで一緒に居たくないし。 っていう事で、じゃあね。 | |
チョロ松 | ……。 |
ほんっと、うちの奴らは どいつもこいつも自分勝手だな……! | |
っていうか、なんだトド松のやつ! 僕にだけ言う事じゃないだろ――! | |
…………。 | |
一松 | 皆いないと、家って静かなんだ…。 ってことは家の中で 好きな事やりたい放題じゃん。 |
猫いっぱい呼んじゃおうかな。 今なら、誰にも邪魔されない。 | |
ある意味、祭り万歳だわ…。 ヒヒッ…。 |