アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術士~
ジャンル
ロールプレイング発売日
2012.06/28発売会社
ガスト開発会社
ガスト年齢制限
CERO:B(12歳以上プレイ可能)プレイ可能人数
1人(オンライン無)プレイ時間目安
1周/25時間評価
ストーリー | グラフィック | サウンド | システム | 難易度 | 総合点 |
---|---|---|---|---|---|
7 | 7 | 7 | 7 | 7 | 76 |
- 今自分が何をすべきか、目的が明記されているのでしばらくプレイしていなくてもどこに進めばいいのか分からなくならない。
- 主要人物には全てのセリフに声が入っているので、好きなキャラクターの声を聴きながらゆっくりプレイできる。(勿論聴かずに字幕のみ追ってさっさとボタンを押して省くことも可能)
- 時限式なのでゲームオーバーがない。マルチエンディング。
- 武器・防具などの装備品の強化が出来ない。
- 1つレベルが上がってもパラメーターはあまり変わらない。
- 戦闘で得られる資金がかなり少ない。
- マルチエンディングで、全てのエンディングを見るには何周かプレイしなくてはならない。
計画的に行動しなければハッピーエンドを迎えることができないので、アトリエシリーズ初心者が一周目でラスボスまで倒すことは難しいだろう。
\こんな人にオススメ!/
\どんなゲーム(´・ω・`)?/
プレイヤーがその3年間で何を成し遂げたかによってエンディングが変わってくる。
戦闘・素材集め・錬金・休息・外出 をする度に日が経過していく。戦闘に力を入れてレベル上げをするもよし、錬金術を磨いてアイテムを駆使していくもよし。全てはプレイヤー次第です。極端に言えば3年間ずっと外出せずに引きこもり、一切戦闘しなくてもクリアできる。
主人公含めて3人のパーティーを組むことができ、選んだパーティー内の人物の組み合わせによって、起こるイベントも変わってくる。
あらすじ
薬師であるアーシャは妹のニオと2人で人里離れた小さなアトリエで暮らしていた。アーシャはニオに薬の調合の材料となる薬草を摘んでくるようにとおつかいに行かせたが、ニオはいつまで経っても家に帰って来ることはなく、そのまま行方不明となってしまった。
悲しみに明け暮れた3年後、アーシャはニオが行方不明になった薬草園に行くと、不思議な光を放つ花畑に死んでしまったとばかり思っていたニオの幻影が浮かんでいた。
幻影はすぐに消えてしまったが、偶然そこに居合わせた錬金術士のキースグリフもニオの姿を目撃しており、「まだどこかで生きている」とアーシャに告げた。
キースグリフは"錬金術"と"光る花"について学べとだけ助言し、アーシャはその言葉を頼りにニオを探す旅に出る。
感想・考察(以降ネタバレ注意)
私はロロナ・トトリ・メルル のアトリエプレイ済みです。それを踏まえての感想になります。行方不明になっている妹のニオを錬金術で助け出す決意をしたアーシャは自分のアトリエを出て、ペットであり荷物持ちでもある牛のパナ(あまり牛に見えない)を連れて旅立つ。
最初に辿り着くのは、小さい頃からお世話になっていてお姉さん的存在である女発掘屋のレジナがいるリーゼンガング。ニオの幻影に会ったこと、これからの目的、をレジナに話して仲間になってくれる。
ここまでが主なチュートリアルで、あとはストーリーを進めた上で必要に応じて説明が加えられていく。
レジナによると花について詳しい知人がいるという。アーシャ達はその知人から情報を得るため、国で最も栄えている城塞都市フィルツベルクに向かう。
その知人の名はハリー。自分の優秀さを自慢したがるとてもめんどくさい男だった。しかも結局光る花については何もわからないときた。使えねぇwwwww
けれど彼はハリー商会のオーナーで、アーシャの調合した薬をいつも業者を通して買って自店で売っている。そのお礼も兼ねてこの町のアトリエを貸してくれる。これでアーシャの使えるアトリエは2ヶ所となった。
錬金はアトリエでのみ行える。まずはレシピを集めることから始める。人から買ったり、貰ったり、外に落ちていたりなんかする。そのレシピに沿って草花や布、食物、鉱石 などを釜で混ぜて様々なアイテムを生成する。
アーシャは戦闘中、スキルを使えなければ攻撃力もかなり弱い。代わりに他の味方は皆アイテムを使えないがアーシャのみ使用できる。そのため攻撃アイテムと回復アイテムは強敵を倒す際には必ず必要になってくる。
ただし、物にもよるが錬金すると数日経過する。
街をうろうろしていると、状況に応じて勝手にイベントが始まる。仲間を増やしたい、珍しいアイテムが欲しい、トロフィーを集めたい という方はなるべくあちこちまわって積極的に周りに声を掛けていくことをオススメします(^○^)
フィルツベルクでは見習い魔女のウィルベル、護衛女剣士のリンカを仲間にできます。私的にこの2人は可愛くて好き。
ウィルベルは大婆様(ウィルベルの母?)からの課題をアーシャに手伝ってもらい...というか、ほぼアーシャがやってんだけど、大婆様にはお見通しでウィルベルは怒られるが懲りずにズルをする。そんなこんなでウィルベルも戦闘に力を貸してくれるようになる。
リンカは様々な記録や調査を行うマリオンの手伝いをしている。アーシャが多忙なマリオンの手伝いをすると、お礼にリンカを護衛として連れていけるようになる。剣以外のことは全く興味がなく、動きやすい様に全裸で戦いたいとまでいう。
二人とも顔も可愛いけどやることも可愛いwwwww
他にもフィルツベルクには、仲間にはならないけれどアイテムを売買している雑貨屋のメリエッタ、パン屋のフレッドがいる。実はメリエッタがパン屋に買い物に行った際、フレッドがメリエッタに一目惚れをしたんですわwwwww 無駄に大きな声で「いいいいい、いらっしゃいませぇぇぇ」とか言ってるし、なのにアーシャとメリエッタ自身はそのことに気付いていない様子。
アーシャは「フレッドさん、メリエッタさんの前だと何か変だなぁ」
わかりやすすぎんのに何でだよ天然かwwwww
街の外に出ると魔物との戦闘や素材集めができる。戦闘は1戦/2.4時間程、素材集めは1ヶ所/半日~1日半程 時間が経過する。それぞれ地域によって出現する敵・素材が異なる。
戦闘ではアーシャは攻撃・アイテム・移動・逃げる、その他味方は攻撃・スキル・移動・逃げる・必殺技 のコマンドが選べる。移動で敵の後ろに回れば普通より大きいダメージを与えられる。スキルはMP消費で特殊ダメージ。必殺技は何回か敵に攻撃を与えれば自然と増え、100%で発動して超大ダメージを与えられるが、一定のレベルが必要。もう1つ、アーシャ・その他味方 共に、先制攻撃や行動を起こす度に増えるゲージがあり、溜まると狙われてる味方の代わりにダメージを受けたり追撃したりプレイヤーの任意で出来る。使う場面を考えないとボス戦では苦労するので気を付けてください。
戦闘で得られるお金は極めて少なく、最初のうちは1戦で数円、終盤でも200~300円くらいです。お金は主に錬金や採取でアイテムを得て、街で納品依頼している人に売りましょう。数百円~数千円もらえる上に珍しいアイテムをくれることがあります。お店で売ってもあまり金にならないので注意。
街の外を歩いていると、卸売業者のアーニーや音楽好きの放浪人のラナン、牛飼いのナナカ、猟師のユーリス、塩屋のターニャ と出会える。仲間に出来るのはユーリスのみ(´・ω・`)
アーニーはアーシャの調合した薬の取引もしており、昔から深い信頼関係を築いて家族のような仲。仕事大好き人間。実はオープニングから登場している。
ラナンは音楽家と称したニートです。
ナナカとユーリスは兄妹。牛好きという理由でナナカと仲良くなる。ナナカの牛は大食いで糞詰まりを起こしたが、アーシャの与えた薬草で治る。
妹以外とは必要最低限の会話しかしないユーリスだが、ナナカがお世話になっているお礼にと仲間になってくれる。でもこの人虫を食うから怖い...気持ち悪い! レジナはユーリスを弟に似ていると言って可愛がるが、ユーリスは初対面で体を触ってきたレジナが苦手(だと思う←)。仲良くなると可愛い一面が見れます。
ターニャは家族以外誰も住んでいない、辺り一面塩で覆われているフィルツベルクからかなり離れた塩の国に住んでいて塩を卸してお金を稼いでいる。都会に憧れて資金を貯め、フィルツベルクに遊びに来ますが、都会の格好をさせるイベントがあってそれがまた萌えーーーーー!って感じの洋服でとてつもなく似合っているんだ。一言で言うと「ヤバい」。
隣の地域に行くと0~2日程経過します。
フィルツベルクから西の方角にホルンハイムという小さな街があり、そこで迷子になっていたアーシャを酒場のマスターであるカイルが助けてあげたことがきっかけで2人は知り合った。カイルは女好きで、以前仕事中にナンパしてクビになった。そんなカイルは大荷物をパナに乗せて旅するアーシャを心配して、空き家を貸してくれます。これでアトリエは3ヶ所。
カイルとユーリスは幼馴染。カイルは酒、ユーリスは辛い物 が苦手で、お互い食事をする際にどう混ぜて驚かせてやろうかと企んでいる。子供か(笑)
3年目のある日にカイルの酒場に行くと、カイルが20歳になったアーシャにお祝いで一番度数の弱いジュースのような酒を飲ませる。すると1口飲んだだけで呂律が回らず気を失ってしまった。下戸のカイルよりも酒に弱かった。その場にいたアーニーがアーシャをアトリエまで運んで着替えさせて寝かせた。起きたアーシャは何があったか覚えていないが、お酒はフワフワして楽しいものだからまた飲みたいと言った。最初、アーニーは許さなかったがアーシャの押しに負けて「必ず傍に僕がいること」を条件にえいて許した。
アーニーがアーシャを着替えさせた...?
私の妄想が膨らむ。ってか、アーシャは本当に純粋で汚れを知らないのな。襲われるかもってのは頭にないみたいです。
旅の途中、キースグリフに会うことがしばしばあるが、彼は自分で答えを見つけろと言い、何もニオについて話そうとしない。アーシャは聞き込みと書籍を頼りに色々な地域をまわっていると、所々に光る花が咲いる場所に辿り着き、そこには必ずニオの幻影が現れた。でもすぐに消えてしまう。
どうしてもキースグリフに相談したいアーシャは負けじと頼み込む。すると錬金術士として成長しているアーシャを認め、少しずつ協力してくれるようになる。
次々と光る花を発見すると共に、ニオが話すようになったり物の受け渡しができるようになる。ニオは花の匂いにつられて光る花の場所まで来れると言った。
今までに見つけた光る花を調合して強い花の匂いを放つ結晶を見事作り上げたが、匂いの力が強すぎて魔物が混乱して暴れだした。するとニオの幻影...ん?でも少し様子がおかしい。ニオが巨大な魔物を操ってアーシャ達に攻撃を仕掛けてきた。嘘...だろ...? 滅茶苦茶強いんですけどwwwww 1ターン/1~4回 攻撃で、徐々に体力を奪っていくような技もある。1/3まで体力減らせたけどかなりキツイ。
しかもここまできてなんと残り年月3ヶ月を切っていた。レベルを上げるにも素材集めて錬金で強力なアイテム作るにもギリギリ。間に合うか...?
とりあえず素材集めをしながら戦闘でレベル上げ。ちょくちょくボスにゴリ押しで挑むが勝ち目なし。タイムリミットは刻々と迫り、残り1ヶ月。焦燥に駆られて再戦。アーシャはひたすら回復、余裕が出来ればアイテム攻撃。味方(リンカとユーリスを連れていきました)はスキルと必殺技。ここでなんとか倒しました。パーティー皆38レベル程度でした。
あーーーーーやっと終わった\(^o^)/と思ったのも束の間、こやつはラスボスでないことが判明。ニオを連れ去り操っていた犯人を突き止めてはいない。待て待て、残り1ヶ月でどうしろと言うんだい。
アーシャとキースグリフは個々の考えを出し合い、「ニオの幻影に追跡用のアイテムを持たせる」という結論に至った。ここでキースグリフを仲間にできる。いや、おせーわ!!! レベル上げも装備集める余裕もないわ!!!
ラッキーなことにそのアイテムを錬金するための素材は持ち合わせていたが、ニオに会うまで1週間ほど、更に追跡した場所まで行くのに2週間ほど要した。これはラストチャンスですわ。今私のできる最高の装備とアイテムを整えてニオの元へ向かう。
今度こそラスボスであろう。ボスの間には敵でありながらも見惚れてしまいそうになる端麗な姿形をしている神秘的な植物(?)だった。触手で薙ぎ払いをしてきたからきっとそうだ。さっきの激戦と比べれば攻撃回数も1回だしさほど攻撃力も強くなかったが、結構HPが高い。そして厄介なのが途中途中大幅回復する。最終的にボスのHP半分くらい削ったところでリンカとユーリスが一気に死に、アーシャだけでは何も出来ず全滅。
残り日数1週間では何も出来ないので街への帰路でそのままエンディングに入る。
ニオを助けられずに迎えたエンディング。
魔物の器にでもされてしまうのではと思った。しかし、思いも寄らぬ結末が待っていた。
アーシャは自宅で、「ニオを助けられずにいる3年間何をやっているんだ」「本当に助け出せるのだろうか」と思いふけっていたところ、キースグリフがやってくる。「あぁ、そうだな。俺もそろそろこの街から出る。」なんというカミングアウト...もう私達も終わりなのね...
そこで最後にと、キースグリフはアーシャにニオ(本物)を差し出した。
ニオ!? はっ!? どうしてお前こんなところに!?
キースグリフ曰く、一人探索中に倒れているニオを見つけたそう。なんだそりゃwwwww 私の今までの苦労は何だったんだと言いたくなるような呆気ない終わり方。脱力。虚しすぎますわ。
これはノーマルエンドということでいいのだろうか...?
ここまでが1周目の流れである。エンディングがいくつあって、どこが分岐点なのかは今の時点わからないので、自分の目で確かめ次第追記していく。
アトリエシリーズ好きならまずやって損はないと思う。今までと同様に楽しむことができた。次作、エスカ&ロジーのアトリエでも繋がりがある。