DRAG-ON DRAGOON 3
ジャンル
アクションRPG発売日
2013.12/19発売会社
スクウェア・エニックス開発会社
アクセスゲームズ年齢制限
CERO:D(17歳以上プレイ可能)プレイ可能人数
1人(オンライン無)プレイ時間目安
?評価
ストーリー | グラフィック | サウンド | システム | 難易度 | 総合点 |
---|---|---|---|---|---|
9 | 9 | 9 | 4 | 9 | 77 |
- 戦闘中にキャラ同士がユーモアな会話を繰り広げてくれる。
- 狂気を前面に押し出したストーリー。
- かなりカクつくため、スムーズな戦闘ができない。
- カメラワークが非常に悪く、敵を追えない。
- ロード時間が長い。
- ただひたすらな一本道を歩きながら、襲い掛かってくる敵を倒せばいいだけの不自由さ。
DODファンからの批判が多いDOD3であるが、別物のゲームであると考えれば言われている程酷いゲームではないでしょう。ただし、システム面での不満が多いので、ゲームとしては納得いかない人が多いかもしれません。最終決戦ではDODシリーズならではの音ゲーが待ち受けており、発狂したくなるような難しさ。
\こんな人にオススメ!/
\どんなゲーム(´・ω・`)?/
妹を殺す度にウタウタイに仕えている使徒を奪って仲間にすることができ、使徒の性格・性癖も様々。人の不幸を喜ぶドSな少年、虐められることに快感を覚えるドMな親父、常にヤることしか頭にない老人、オネェ気味のナルシスト美青年。ウタヒメは全員性欲が旺盛で、使徒とは体の関係を持っている。
物語はミッション選択型で、任意で戦闘に向かうことができる。上空戦はほとんどなく、陸上戦がメイン。武器は剣・槍・格闘装具・戦輪で、状況に応じて素早く切り替えられる。
狂気と下ネタにまみれたゲームなので、それらの耐性がない人はちょっと厳しいかもしれない。エンディングを見る度に分岐ミッションが出現する。計4エンド。
あらすじ
歌うことで世界に平和をもたらす「ウタウタイ」は6人の姉妹であった。そのうちの長女のゼロはただ一人世界の破滅を望み、裏切者として妹を全員殺害しようとするが失敗し、瀕死の重傷を負った上、パートナーである世界最強の竜ミカエルを失う。
それから1年後、ミカエルから転生した記憶のない幼き竜ミハイルと共に、再び妹を殺しに旅立つ。
感想・考察(以降ネタバレ注意)
ゼロがミカエルと共に妹達を殺しに教会都市に攻め入るが、兵士や兵器に行く手を阻まれミカエルは囮になってゼロを先に進ませる。5人の妹達(ファイブ・フォウ・スリィ・トゥ・ワン)を相手にするゼロは優勢。しかし、次女のワンが黒き竜のガブリエルを召喚し、ゼロに対抗・・・ゼロは左腕を切断され、瀕死の状態へ一変。そこへミカエルが助けに来るが、そのままガブリエルに反撃されたミカエルは死を遂げ、ゼロはやむを得ず逃走することとなった。
海の国へ逃げ込んだゼロは亡くなったミカエルの死を嘆き苦しみながら、こっそり療養生活を送っていた。左腕は義手、右目には花が埋め込まれていた。ん?何で花? ミカエルはミハイルへと転生されたが、ミカエルだった時の記憶はない上に性格も真逆になっていた。ゼロに忠実で殺戮を何とも思わなかったミカエルから、平和を望んで話し合いで解決しようとするミハイルへ。
―1年後。
体の調子が戻ったゼロは、ミハイルと共に再び妹達を殺しに行く。
ミハイルはビビりな部分があり、ゼロに怒鳴られて失禁するほど・・・。
渋くてイケボなミカエルから幼い子供のような高い声のミハイルに変わった衝撃は今でも忘れない・・・。
ウタヒメは使徒と呼ばれる性奴隷を従えている。使徒はウタヒメに逆らうことは出来ない。2人が共鳴することによって、天使という名のボスを生みだすこととなる。
ウタヒメを殺すと契約されていた使徒は自由の身になるが、それぞれの事情により皆ゼロについて行く。
海の国(ウタヒメ:ファイブ&使徒:ディト)
海の中に隠された神殿の中に六女のファイブが待ち構えている。
口癖は「はぅん」。まじこれ聞いた時は笑った。ボン・キュッ・ボンのセクシーな金髪ロングだ。...色々見えそうでドキドキします。歪んだ愛を持っており、ゼロに対しても例外ではなく殺して自分の物にしようと攻撃を仕掛けてくる。
ボスはファヌエルという悪趣味な巨大虫。カメムシみたいな姿をしている。
倒すとファイブは力を失くして倒れこみ、そのままゼロに体を剣で何度も刺されて無残な姿へと変わる。殺したと思いゼロが後ろを向いた瞬間、ファイブは最後の力を振り絞って立ち上がる。が、使徒であるディトにとどめを刺されて死ぬ。日頃の恨みを晴らすために斬り・蹴り・暴言を吐くディト。「愛してる」と言われた事・ベタベタしてくる事に吐き気と殺意を覚え、肉団子!肉の塊!と酷く憎んでいた。
その後、ディトが仲間になる。スレンダーなゼロのことを気に入っており、抱かれてもいいと言うほど。人の悲鳴や苦痛を喜ぶ気の狂った美少年でもあるが、私は作中キャラで一番好きですね(๑´・ω・`๑) まぢ可愛い。
山の国(ウタヒメ:フォウ&使徒:デカート)
五女のフォウは茶髪ツインテールの可愛い少女。使徒とは熱い絆で結ばれていると信じており、ウタヒメ唯一の処女らしい。
ゼロを大切な姉だと思い、戦うことを望まずあちこちを逃げ回った。だが、いよいよゼロに追い詰められたフォウは戦いたくないと叫んで使徒と共鳴、天使・アルマロス...という名の要塞砲台を召喚した。えっ、建物がボス??? あくまでもゼロと戦いたくないフォウは大砲を撃つ壁に身を隠しながら逃げるという防戦。他のボス戦とは違い、HPが0になるだけでなく一定時間内に壊さなければゲームオーバーと少し面倒。
倒すと、ゼロが逃げ惑うフォウを殺そうとするが、突然ゼロが昔の優しかった頃の性格に戻り、フォウは歓喜してゼロに抱き付く。しかし、それはゼロの戦略であり、演技であった。妹想いの優しいゼロに戻ったと見せ掛けて他の妹達の居場所を聞き出すと、抱き付くフォウをそのまま刺して殺した...( ゚Д゚)
一人になったデカートは「私も殺してください」と股間を抑えながら懇願する。なんで股間抑えてんのwwwww 仲間になった後も、ドS発言を聞くたびに興奮して股間を膨らませるため、超がつくほどのドMだということがわかる。
ウタヒメは殺し、使徒は奪うスタイルのゼロは「前も後ろも綺麗に洗って夜を待っていろ」と発言。つまりは使徒を奪う度に性行為をし、新たな契約を交わすと...そういう事ですね。
森の国(ウタヒメ:スリィ&使徒:オクタ)
四女のスリィを探すため森の中を彷徨い歩いていると、スリィの使徒であるオクタが一人で姿を現す。ゼロが戦闘態勢に入ると、オクタは戦う気がなく仲間になりたいと申し出た。一同は動揺するも、オクタの道案内に従った。
険しい道程でゼロはミハイルを見失う。ミハイルを探していると、ツタで縛られているミハイルと、その傍らにいたスリィを発見する。ミハイルの救出に成功したが、オクタの裏切りにスリィは一切動揺せず、オクタを操り無理矢理共鳴させ、天使・アルミサエルを召喚。実は人間を改造して作った兵士の人形だそう。今までの言動やハサミを持って歩く姿から、スリィはかなりの変人、メンヘラだということが分かる。あぁ、だからオクタはスリィの非道な行為をやめさせようと裏切ったのか。
スリィを半殺しにした後、ミハイルが竜の本性を現しスリィを一口でパクリ。NOOOOOOOO(;゚Д゚) あの平和主義なミハイルが人を食うなんてありえない...誰もがそう思った瞬間、トゥの使徒であるセントがミハイルをさらっていくのであった。迷子になったりさらわれたり頼りなさすぎな竜だな...。
砂の国(ウタヒメ:トゥ&使徒:セント)
ミハイルの救出に向かうゼロ達。セントが再び現れ、ミハイルがやがてゼロに災いをもたらすと忠告する。そんな言葉に耳をくれずミハイル救出後、三女のトゥとセントを追い詰める。しかし、トゥはウタの力に耐え切れず自我が崩壊して、話すことも動くこともできない植物状態になっていた。ゼロが殺して楽にしてあげようとするが、セントはそれを望まず無理矢理トゥと共鳴、天使・エグリゴリを召喚。青光りする巨人2体だ。
トゥを殺すと、セントがゼロに仕えると発言。トゥとセントは相思相愛、傍に付いていたい一心で苦しんでいるトゥを解放することすら拒んだはずなのにコロッと手のひらを返した。ゼロですら「トゥの後を追わなくてもいいのか?」と問うほど。こいつは何がしたかったのかよくわからない。
教会都市(ウタヒメ:ワン)
4人の使徒を従えたゼロはいよいよ最後の妹、次女のワンを殺しに教会都市へ向かう。ワンのいる部屋の前まで来ると、ゼロが使徒達に別れを告げる。「使徒はウタウタイの力がなければ姿を維持することが出来ずに消えてしまう...だからその前に元の姿に戻れ。」そう言ってゼロは使徒を白い鳩へと変えた。えっ、えーーーーー!?!? お前ら鳩だったの!? ウタヒメ達は鳩と性行為をしていたんですねぇぇぇぇぇ!?!? 白い鳩、最初と最後の単語を合わせて使徒...ダジャレか?ダジャレなのか? でもゼロの台詞、自分が死ぬことを覚悟していたと取れる。自分が死んだら使徒は消滅してしまうから、その前に鳩に戻す...意外と優しい一面もあるんですね(´・ω・`)
さぁ、いよいよ最終決戦。ワンが呼び寄せたガブリエルとの戦闘になるが、ガブリエルの力は強大でゼロは重傷、ミハイルは瀕死の状態。そこでゼロがミハイルに再び転生することを命令するが、ミハイルはどうせ記憶を失くしてしまうならと、最後の力を振り絞って大ダメージを与えて自滅した。ここで私はマジ号泣。一人になったゼロがワンとガブリエルに見事勝利するとAエンディングに入る。
▼Aエンド
全ての妹達を殺したゼロ。・・・そう思っていた。
それも束の間、ゼロはワンに刺される。いや、もう一人のワンに、だ。
ワンは自分が万が一殺された時のことを考えて、もう一人のワンである弟を造り出していた。だが、ゼロは自分の目的は「全てのウタウタイを殺すこと」だと言い、誰も恨むことなく息絶えた。
一人残されたワンの弟。ウタウタイに護られていた世界なのにウタウタイがいなくなった今、どうしたらいいのかわからなかった。そんな彼が思い付いたのは自分が世界を護ること、ワンを崇める新しい教会を造ること、ワンの弟ではなく自分がワンになるということだった。
ここまでがAエンドだが、一つわからないことがあった。ワンの弟がゼロに対して「あんたが妹達を造ったように」と言ったところだ。ゼロが妹達を造った? 自分で造っておいて何故殺した? 造ったはいいがあまりにも気に入らな過ぎたのか? そんな疑問の残るエンディングであった。
▼Bエンド(Aエンド終了後出現)
森の国、スリィを倒す前、且つオクタと出会った後まで遡る。
なのにセントが既に仲間になっている。そして自分の主であるトゥの存在を忘れている。...どういうことだ?
森の異変を感じる使徒達と共に奥へ進むが、スリィが現れ「ワンを抹殺しようと森に誘い込んだが失敗した...気を付けて。」と言っていきなり倒れる。この森で何かが起きていると確信に変わったゼロ達はワンを探し出す。
更に森の奥へ進むと、剣で串刺しになって死んでいるワンとその周りを踊りながら笑っているトゥの姿があった。ディトがトゥを殺しに向かうと、トゥの存在を思い出したセントはゼロ達を裏切ってディトを刺す。トゥがセントに皆殺しにしようと提案し、トゥ&セントとの戦闘に入る。ゼロの使徒は全員殺されたが、トゥとセントも瀕死状態にあり、最後の力で共鳴して天使・ラファエルを召喚。巨大毒蜘蛛で5分以内に倒さなくてはならない。
ラファエルを倒した後、毒の効果でミハイルは死亡。一人残されたゼロは花の力を借りてミハイルを生き返らせた。...が、その際に代償が必要となった。ミハイルが目を覚ますと、ミハイルの右目には花が、そして子供のようなゼロの声が聞こえるが姿はなかった。
ここまでがBエンドである。代償が何であるか、ゼロは一体どうなったのかはムービー上では表されておらず不明である。ゼロが花になってミハイルと一心同体となってしまったのか、幼くなったゼロが実は隠れていたのか、なんなんだろう。とりあえずどっちであってもミハイル冷静すぎじゃねって話。全く驚いてなかったぞ。
それにしても、なんでトゥはワンを殺して狂ったように舞っていたのだろう。Aエンド時のように自我が崩壊して狂ったのか? セントは何故トゥを忘れてゼロ達と行動していたの? つか、どういう経路でゼロ達と知り合ったことになるんだろう。やっぱり謎が多いこのゲーム...。
▼Cエンド(Bエンド終了後出現)
砂の国、トゥを倒す前、ミハイル救出後まで遡る。
またしてもセントがゼロ達と共に行動している...おい、トゥはどうした。話によると今回はセントはトゥの存在を覚えているようだ。遠い昔にトゥに従っていたようだが今は離れてしまっている。何故かは不明。
トゥの捜索中、ミハイルがいきなり倒れて退化し始める。トゥに捕らえられている間にウタヒメの呪いにかけられてしまったらしい。
兵士達の会話から、トゥは既に砂の国にはおらず、ワンと共に教会都市にいるということが判明。ゼロ達が教会都市に向かうと気の狂ったトゥが現れ戦闘。セントを含める使徒達がとどめをさしたが、これは罠であった。使徒達を全員巻き込み自爆してしまったのだ。トゥを殺してもミハイルの呪いは解けず、ゼロはワンを殺しに行くことに。ワンを見付けたゼロとミハイル。
ワン「ウタウタイはいずれ世界に災厄をもたらす不必要な存在だ。お前も妹を全員殺した後に、その竜を使って自らの命も絶つんだろう? 奇遇にも私も同じ考えだ。」
ゼロ「その通りだ。だが、お互い死ぬ覚悟はあるが信用できないから先に死んでくれと。そういうことだろ?」
ワンが天使・アブディエルを召喚。巨大な土偶3体との戦闘になる。その後、ガブリエルも召喚されミハイルと相討ち、両者共死んでしまう。ゼロとワンの一騎打ちになってゼロが勝利するも、使徒もミハイルも死んで自分を殺せる者がいなくなると、ゼロは精神崩壊に陥る。
ここまでがCエンドである。結局なんだ、トゥはどのエンディングでも自我崩壊しているのか。ゼロは自殺って出来ないのかな? ウタウタイを殺すには竜の力か竜の剣が必要なはず。ゼロの持ってる剣って竜の剣でしょ? 自分で刺せばよくね?って思うんだけどそうはいかないのかね(´・ω・`) それにしても、ワンもウタウタイの消滅を願っていたはずなのにミハイルを殺したせいでゼロが死ねなくなるなんて馬鹿だねぇ、大人しくゼロに殺されていれば良かったものの。
▼Dエンド(Cエンド終了&武器コンプ後出現)
最後のエンディング。これだけエンディングを見る条件が変わり、武器を全て集めていないとCエンドを終わらせていても見ることが出来ない。今までのミッションで取り逃した武器を探し回らなければならないのでかなりめんどくさい。しかし、DODといえば最後のエンディングが一番最高の鬱さを秘めているもの...見ないわけにはいかない。私は武器収集率90%に至ったところで攻略サイトを頼りにして先を進めた。(クズ)
山の国、フォウを倒す前まで遡る。
セントとオクタは勿論のこと、デカートまでウタヒメを裏切ってゼロと共に行動している状態にあった。
フォウの元へと辿り着くが、フォウは花の力に支配されて精神崩壊していており、天使・ゾフィエルを召喚した...あれ?ガブリエル!? ワンの操るガブリエルにかなり似た黒い竜だった。本来竜はワンほどの魔力の強い人にしか召喚出来ず、弱い人が召喚すると自我が崩壊してしまうそう。倒した後に、続けてゼロとフォウの一騎打ちへ。そこでフォウがかなりのシスコンであることが判明。ゼロの真似をするために人を殺しているのだと。ウタヒメの中で一番まともだと思っていた私が馬鹿だった...
フォウを殺すと、ミハイルがフォウを喰って進化を遂げる。
スリィを殺すために森の国へと向かう。世界の崩壊を肌を持って感じたディトは、残酷さが増して兵士の悲痛をよりいっそう喜び、ファイブへの悪口を散々言い、ファイブを殺したゼロを感謝しまくった。と、思いきや、死んだはずのファイブがゾンビとなって現れ、天使・ガルガリエルを召喚。あんなにファイブを憎んでいたディトが「今のファイブは最高だ。抱かれてもいい。ゼロ、殺し合おう。」と言って、ゼロを裏切り天使・ファヌエルを召喚。嘘だろおおおおお!?!? 私の愛しのディトが...あぁ...死ぬなこれ。結局ディトはこういう狂った状況に遭遇できれば何でもいいらしい。セントが天使・エグリゴリを召喚してファヌエルと戦っているうちにゼロはガルガリエルとの戦闘を行う。
ファイブを殺すと、ウタウタイの力なしで天使を召喚したディトとセントは、代償として元の姿である白鳩に戻ってしまう。セントも消えたということはトゥはこのエンディングでは生きていないことになっているんですね(´・ω・`)
スリィが森の国にいなかったので砂の国へと向かう。...使徒がデカートとオクタだけって少し寂しいな。
ミハイルはスリィが上空にいることを察知し発見、スリィが天使・イズライールを召喚。伝説のエンシェントドラゴンだ。おいおい、フォウといいスリィといい自分の力量もわきまえずドラゴン召喚して自ら破滅に向かってんのかよ...。動きが素早く苦戦するゼロとミハイル。そこでデカートが鳩の姿に戻ることを覚悟して天使・アルマロスを召喚、イズライールを捕らえて身動きの取れないその隙に攻撃し、倒すことに成功する。伝説のはずなのに強くないな、こいつ。
ここにしてようやくゼロが自分の目に咲く花の正体を語る。
2年前、ゼロは既に死んでいた。それを花がゼロの死体に寄生し、花の力で生かされている。そして、花はゼロの身体の中で成長し、育ち切った花の力は世界を滅ぼすほどの強力さを持っているのだという。そんな呪われた花だと知ったゼロは自殺を考え、花を自分の目から抉り出そうとした。結果、花が自己防衛のために5人の子供を産んで逃げていった...それがゼロの妹達であった。つまりは、世界の破滅から逃れるために、死体であるゼロが死体である妹達を殺してまわっているということだ。花は竜からできた剣か竜自身の力でないと破壊出来ない。だからゼロはミカエルと行動を共にした。最後に自分を殺させるために。竜種は花が好きだ。ミカエルにとっても悪い話ではないはずだ。妹を全員殺せばゼロという花を喰うことができるのだから。
残るワンを殺しに教会都市に向かうゼロとミハイルとオクタ。最後の使徒がオクタかよwwwww
ミハイルVSガブリエル、ゼロ&オクタVSワンの対決へ。オクタが天使・アルミサエルを召喚してワンの動きを止めるとオクタは鳩へ、その隙にゼロはワンを殺し、全ての妹達を殺すことに成功した。
ついにゼロとミハイル、お別れの時が来た。全ての元凶であるゼロの花を破壊しなければならない。「立派になったな、ミハイル。」ゼロは最後にそう告げた。やめろ...私を泣かすな...目から汗が止まらない。
感動に浸っていた私はこれで終わりなのかと思っていた。だがそれは大きな間違いであった。DODシリーズ恒例、ラスボス(鬼畜音ゲー)が待ち受けていたのだ。しかも何の説明も無しにいきなり始まるため、何をしていいのかもわからない。教会都市を覆う巨大な白い花に巨大なゼロが生え、BGMに合わせて口から出す攻撃魔法でミハイルを襲う。私達プレイヤーは、ミハイルがその攻撃を食らわないようにタイミング良くバリアをしてあげなくてはならない。ゼロ→ファイブ→フォウ→スリィ→トゥ→ワンの順に生え、最後に全員で攻撃してくるので7段階(レベル)まである。徐々にテンポと難易度が上がり、スリィ辺りから譜面を時々隠されるようになるため目押しもできない。完全にリズムと音だけが頼りになる。全員倒すのに10分弱掛かる上、1つでもミスればゲームオーバーで最初からやり直し。最後は誰もが驚く初見殺しを仕掛けられていて発狂もんである。段々耳・脳・指の感覚が狂いだし、自分でもボタンを何回押したか分からなくなるほどの錯覚に陥り、音ゲーが得意であると自負していた私でも、クリアするのに30回程掛かった。因みに、目を閉じてヘッドホンをして耳に全神経を集中させるとやりやすかった。譜面が隠されて戸惑うなら最初から見なければいいという結論に至ったのだ。
あまりにも気が狂いそうになるまで集中していたので、最後の最後のムービーでは感動することなく終わってしまった。達成感はあったものの実に呆気なかった。勿体ない。
何とも言えない気持ちで全エンディングを見終わったわけだが、結論、Dエンドの音ゲーが鬼畜すぎて全てが台無しになった。難しさ自体に文句はないが、あれでは終わり所が不明すぎて気を張ってしまう。途中途中に冷めたネタをぶち込んでくるのを含めても良い話だったのに。
結局ちゃんと意味があって妹殺しをしていたゼロは特別悪い人ではなかったということになる。あと、ワンもわりとまともだったかな? でもAエンドで弟を造り出していたんだから、結局死んだ後も自分の存在を残しておきたいという欲望があったってことになるよね? うん、やっぱ狂ってる。
でも彼女らが死体であり、使徒が鳩だという事実を考えるとかなりヤバい関係だったということが後々にジワリときた。使徒はゼロがウタヒメの力を抑圧するために造り出したらしいし、今作の登場人物はみな「造られたモノ」に過ぎなかったわけなんだね。
全エンディングを見てあらかた最初に抱いていた疑問は消えたが、2年前にゼロが他の5人のウタヒメを産み出したのに、この2年の間にそれぞれのウタヒメは国を統治し兵士を従え崇められていたって凄過ぎじゃない? ウタヒメ誕生前の国の長は国民に嫌われていたみたいだけど、それにしても、ねぇ?