ICO

ジャンル
アクションアドベンチャー発売日
2001.09/24発売会社
ソニー・コンピュータエンタテインメント開発会社
ソニー・コンピュータエンタテインメント年齢制限
CERO:B(12歳以上プレイ可能)プレイ可能人数
1人(オンライン無)プレイ時間目安
編集中評価
ストーリー | グラフィック | サウンド | システム | 難易度 | 総合点 |
---|---|---|---|---|---|
7 | 7 | 5 | 7 | 7 | 72 |
- セリフやムービーがほとんどない割にしっかり登場人物の絆が描かれたストーリー。
- 主題歌が切な気で心にグッとくるものがある。
- 人物は決して綺麗とは言えないが、景色はとても美しく表現されている。
- BGMはほとんどなくVOICEとSEのみがプレイ中に響き渡るため少し寂しい。
- ボタン配置が少しやりにくく感じる。
- 単調で飽きる。
全体的に難易度低めだが、仕掛けに戸惑う箇所がいくつかある。
\こんな人にオススメ!/
\どんなゲーム(´・ω・`)?/
初心者でも気軽にプレイ出来る簡易アクション。戦闘シーンも少なめ。
難しい操作は一切なし。基本的に敵が現れたら逃げるか、木の棒や剣を拾って攻撃。
アイテムを駆使するわけでもなく、簡単に見える仕掛けの割には頭を使わせる。
あらすじ
とある町には頭に角の生えた一人の少年がいた。その名はイコ。
災厄をもたらすとして、町の掟により彼は町から離れた古城へ閉じ込められてしまう。
イコが城を彷徨っていると牢に入れられた一人の少女、ヨルダに出会う。
イコはどうにかしてヨルダを牢から出すが、彼女には言葉が通じなかった。でも、どこか困ったような悲しい顔をしている。
そしてイコはヨルダと共に城を抜け出すことを決意する。
感想・考察(以降ネタバレ注意)
[image:]まず始めに、ヨルダを救出した後に何処に向かえば良いのか分からずにしょっぱなから悩みました。攻略見ました。コントローラーを投げたくなりました。何でこんな簡単なことに気が付かなかったんだろう。
ヨルダと手を繋いだり、声を掛けたりしながら歩き進めていくと、いろんな場所にソファが置いてあることに気が付く。
これは、このゲームのセーブポイントとなる場所なので見つけたら必ずセーブしておきましょう。
そこまでセーブポイントは多くないので、ゲームに自信がない人はゲームオーバー時に後悔します。絶望感を味わいます。
更に、全てのソファを見つけて座ることによってトロフィーが手に入ります。(PS3のみ)
見つけておいて損はないです。
イコとヨルダが二人でソファに寄り添うシーンがまた、プレイヤーの心をほっこりさせます。
さて、その肝心のゲームオーバーというのは何をしたら起きてしまうのか。
基本的にイコが高所から飛び降りたり、ヨルダが敵にさらわれない限りは起きません。(多分←)
イコがどれだけ敵から攻撃を受けても死にません。結構タフな奴です。
ただ、ヨルダはとてもか弱く、イコが周りの敵を素早く片付けないとすぐにヨルダは敵に連れていかれます。地面に黒い沼のようなものができ、足から頭へと徐々に引きずり込みます。その時の焦燥感ったら半端じゃありません。
いよいよ城からの脱出。
「この忌まわしき城ともようやくおさらばだ」...なんて、いえいえ、そう簡単にはいきません。
城の主、つまりはヨルダのお母さんに二人は引き離されてしまいます。
ずっと共に行動してきた二人が離れ離れになってしまうシーンに「おおおおおおおおいいいいいいいいヨルダぁぁぁぁぁぁぁぁ」と心の中で叫んでしまった。(うわぁ...また脱出し直しかよめんどくせぇ...)
イコが再びヨルダを救出しに向かい、ヨルダのお母さんと最終決戦を迎える。
今までの敵との戦闘とは一味違い、攻撃を食らえば死にます。即死です。イコはそこまで万能ではなかったようです。
ただ、このボス戦も行動パターンを読んで弱点さえ見つけ出せれば簡単に倒せます。ようはひたすら避ければいいんです、避ければ。
最終決戦を終えると城の主の力が失われて城が崩れ落ちてくる。
その後、イコは頭の角が折れて気を失う。
「え、まさかの死亡フラグ?バッドエンド?」
このままイコは崩れる城に押しつぶされて死んでしまうのだと思った。
ところが、縛られるものがなくなったヨルダが、イコを城にある小さな木船に運んで助け出します。
それだけならまだ分かる。二人でようやく脱出出来るんだ。私の努力がやっと報われるんだと。
...違った。
ヨルダは崩れ続ける城に一人残った。
何で!?お前は死にたいのか!?なんだかんだいって今まで過ごしてきた城だから未練があるとでも言いたいか!?
ずっと母に縛られていたからといっても所詮は城の主の娘。
城を守らなければという責任感があるのだろうか。新たなる女王となり、新しい城を築くつもりなのかもしれない。
悲しみがこみ上げてきた。涙が出てきた。どちらにしろ哀しい結末だ。
イコが目を覚ますと、そこは見覚えがない砂浜。
辺りは海と木々に囲まれて人の気配もない。
命は助かったけど...どこだよここ。とりあえず歩き回ってみる。
すると、同じく砂浜で倒れこんでいる人影が見える。...もしかして。
私はイコを走らせた。まだ希望はある!そうして恐る恐る近寄ってみる。
私はとめどない涙を流した。
そう。ヨルダだ。
イコの気配を感じ取ったのか、ヨルダは目を覚ました。ヨルダは生きていた!
バッドエンドに見せかけたハッピーエンドだった。
ここまでが1周目である。
2周目に突入すると、若干出現アイテムやエンディングが異なる様子。私はまだ1周目しかプレイしていないので詳細についてはクリア次第追記。
このゲームは一部のプレイヤー間で鬱ゲーであると噂されており、それが気になり手に取った。そこまで酷い鬱要素はないが、最後が最後なだけあって鬱っぽさは否めない。感受性が強い私には心にくる作品だった。ただアクションとしてはイマイチ。ストーリーのレベルは高く、先の話が気になるところではあるが、単調であるが故に少し飽きてしまう。