NieR Replicant
ジャンル
アクションRPG発売日
2010.04/22発売会社
スクウェア・エニックス開発会社
キャビア年齢制限
CERO:D(17歳以上プレイ可能)プレイ可能人数
1人(オンライン無)プレイ時間目安
1周/17時間評価
ストーリー | グラフィック | サウンド | システム | 難易度 | 総合点 |
---|---|---|---|---|---|
10 | 9 | 10 | 9 | 6 | 94 |
- ロード時間がとても速い。
- ゲーム内ほぼ全てのBGMが切ない曲調。鬱ゲー好きにはたまらない。
- 白の書の声優がDODのアンヘルと同じピーターさんが声優。
- サブクエストをあとでやろうと放って置くと、進行不可能になって1周目からやり直さないと全クリにはならない。
- 家の中で走れない。ジャンプしながら進もうにもとても不恰好。
ストーリー・グラフィック・サウンド どれをとっても申し分ない、ほぼ完璧に近い作品。戦闘よりもストーリー重視。キャッチコピーは「一人のために、全てを滅ぼせ」。
\こんな人にオススメ!/
\どんなゲーム(´・ω・`)?/
トラウマとも言われるDODのEエンド(新宿エンド)の1400年後の世界という設定。
愛する妹の薬代を稼ぐために苦労も惜しまず働き、病を治すカギを見つけるために人間の魂が狂化したマモノを倒していく。
周回ごとにエンディングが変わる。計3エンド。
人の弱さを語り、か弱い者は死ぬ。大切なものを守るためにどこまで非情になれるか。かなりダークな狂気じみた鬱ストーリー。人間の弱さ、世の残酷さ、惨劇、狂気、憎悪。私達が考えるべきことを学ばせてくれます。
あらすじ
1400年前の災厄によって致死率100%の白塩化症候群が蔓延した。やがてそれは世界中に広まり、人類滅亡の危機に迫った。
それを回避する方法として、魔法により身体から魂を抜き出す「ゲシュタルト計画」が始まった。
月日は流れ、白塩化症候群は根絶された。
人間から抜き出した魂(ゲシュタルト体)を入れる器、レプリカント体を作り出し、人間もどきになった人々は平和に暮らしていた。
災厄から1400年経った頃、あるところに身寄りのない兄妹がいた。兄のニーアと妹のヨナ。
ヨナは生まれつき病弱で、発症すれば必ず死に至るといわれる不治の病「黒文病」を患っていた。ニーアは唯一の家族であるヨナに少しでも楽をさせるために、日々働き面倒を見ながらも刻々と迫る死を待つしかなかった。
そんなある日、ニーアは人語を話す「白の書」という書物と出会い、黒文病を治すことができるかもしれないと。しかし、白の書は既に全ての記憶を失い、黒文病を治す術は分からなかった。白の書の失われた言葉を探し、ヨナを救うため、ニーアは白の書と共に手掛かりを探しに旅に出る。
感想・考察(以降ネタバレ注意)
ここから2周目3周目が始まる。5年という長い間石化していたカイネをエミールが魔法で助ける。
その時、カイネの過去を見るか見ないか選択できるが、見るを選ぶと結構長いノベルを読むこととなる。何故マモノ憑きになったのかが分かる。かなり惨たらしい過去を持っていた。
石の神殿
前回の戦いでヘンゼルを失ったグレーテルは無気力になっていたが、マモノの助けによって再び訪れたニーアを襲う。グレーテルにとどめをさす直前にニーアの槍がカイネに刺さってカイネは気を失う。グレーテルを倒した後にすぐカイネに駆け寄るが、マモノが身体を浸蝕し、続けて我を失ったカイネと戦闘。
戦闘後に「石の守護神」という石版を得る。ポポルさんの解析によると、他にも石版があるから集めろとのこと。ここで神話の森とロボット山のどちらか選択して、順番に石版を集めに行くことになる。
神話の森
初見ではここがとても面倒臭かった。
所謂ノベルゲーム的なことをやらされる。
ロボット山
ロボット山の素材を集めて生計を立てる2人の兄弟が住んでいた。
しかし、4年前にとあるロボットによって兄を殺された。弟は憎悪にまみれ、復讐を誓った。
復讐をしたくてもそんな力を持ち合わせていない弟は、ニーアに代わりに復讐してくるように頼む。話によると今はロボットとマモノが手を組んでいるらしく、弟とニーアの利害が一致し、ニーアはロボット山へと向かう。
...ただ裏話があった。
ロボット山にはロボットだけでなくマモノも住んでいた。マモノの親子がいたが、母は人間によって殺され、子のクレオは一人ぼっち。そこに警備中のロボットが現れる。
ロボットの名はP-33。ロボット山の警備をしており、侵入者を排除する。前述の兄を殺した犯人。
P-33はクレオ守ると言い、とても親しい仲になった。
この両者の話を知った上での戦闘である。
ニーアはヨナを助けるため、弟の復讐を手伝うために。P-33は侵入者を排除するため、クレオを守るために。
ニーアが攻撃を加え、P-33の体力が減っていくとクレオがP-33に「もう戦わないで」と止めに入る。これ以上傷付く姿を見たくないと。それでもP-33はニーアに対する攻撃をやめない。...なんだかニーアを操作してるこっちが悪い気がしてきた。倒すのが可哀想に思えて仕方ない。ごめんね、クレオ。
P-33とクレオを倒し終えると、復讐を待ち望んでいた弟は壊れて動けなくなったP-33を蹴って蹴って蹴りまくる。ざまぁみろとでも言わんばかりの高笑いをしながら。復讐したところでこの弟が1人なことには変わりない。蹴り終わった後、家に帰っても残るのは虚しさだけになってしまうんじゃないか? そう思うと人間というものを深く考えさせられ、なんだか悲しくなってくる。
崖の村
かなりネガティブで村人だけでなく村長でさえもマモノを恐れて家に引きこもるという陰気な村。それなのに石版のカギについて知っている、心機一転して店を出すという手紙が届いた。怪しく思いながら村に行き、聞き込みをしていると、手紙について知っているという人を発見。話し掛けるといきなり人間の姿からマモノに変わり、ニーア達を襲い始める。
村の中心部に、人間の闇(負の感情)を集めて出来上がったマモノが現れボス戦へ。
マモノになった村人を倒しつつもボスと戦うのだが、カイネは攻撃を食らい、気を失う。(また...?)
エミールが囮になって正面から攻撃している間にニーアがとどめを刺すが、ボスが力を失くしているのに関わらずエミールが我を失って力の限りの攻撃をしたせいで大爆発。村は跡形もなく消え去り、罪のない人達まで皆殺しにしてしまう。
仲間を守ろうと必死になったあまりに、村一つ消してしまう...これは責められることなんだろうか。さっきまであった村がなくなった姿を見ると「あぁ、こんなに簡単に命も場所もなくなってしまうものなんだな」と考え込んでしまう。
仮面の街
結婚することになった仮面の王。お相手はフィーア。ニーア達は祝うために仮面の街へ向かう。
結婚式当日、日々仮面の民を襲い続ける狼がマモノ化した狼と共に街を襲った。狼は王に牙を向いたが、フィーアが王を庇って死んでしまった。
え...結婚式なのに...? 死んじゃうの? 呆然とテレビ画面を見ていた。これから幸せになるはずだったのに、こんなことってあるのかよ。初見で涙が止まらなかった。2周目でも心ポッカリ穴が開いた気分になった。
仮面の王とフィーアの仇を討った後、石版を入手。
全ての石版を集め、魔王の城の鍵となった。
ニーア達は石の神殿へ戻ってヘンゼル&グレーテルがいた部屋へ行き、さらにその奥にある魔王の城へ突き進む。
魔王の城
デボルさんとポポルさんが現れ、「村に帰りなさい」と言われる。
は? いや、ヨナを助けるために今まで戦ってきて、それを2人は手伝ってくれてたじゃないか。今更何を言ってるんだ。
引き下がらないニーア。すると2人はニーア達に攻撃を仕掛けてくる。ええええええええ!?!?!? ...突然の裏切りだ。
ある程度攻撃を加えると一旦デボルとポポルは立ち去るが、ニーアのショックはかなりデカいようだ。私も頭がついて行かない。それにしても、初めてデボルとポポルの顔がしっかり見れたけどかなりの美人であった。私はデボル派です。←
先に進んでいくと、わんさかマモノが湧き出てくる。
途中、マモノ化した猪(?)が襲ってくるが、殺しても殺しても生き返る不死身だった。猪が毒の霧を出してニーア達が死にかけた時だった。仮面の王率いる仮面の兵士たちが助けに来てくれたのだった。王は自分たちで足止めすると言って、ニーア達を無理矢理先に行かせた。ニーアは「やめろ!お前らだけでは勝てない!」と止めに行こうとするが、カイネの「戦いを無駄にするな...フィーアのためにも。」という言葉で先に進むことを決意する。
これはもしかして...いや、もしかしなくても...
その奥にデボルとポポルは待ち構えていた。
この世に人間は存在していないこと、マモノが人間のなれの果てだということ、ゲシュタルト計画、そして2人が監視役でありずっと世界の全てを見てきたこと、これらをニーア達に話した。
ここで気になったのは、ニーアに「あなたの体を本当の持ち主に返す」と告げた場面。んーつまりニーアの魂は違う体に入っていたということなんだろうか? じゃあずっとニーアの魂の入った誰かを操作していたことになるのか? うーん、イマイチ理解が出来ない。
つまりデボルとポポルはニーアを助けているように見せかけて、本当はずっとニーアの体を本当の持ち主に返す機会を窺っていたということにならないか? 酷い。酷過ぎる。
またデボル&ポポルと再戦になる。ニーア達が勝利するとデボルは死ぬ。それを嘆くポポルにニーアが慰めると「デボルを殺しておいて!!!」と逆ギレされる。えーーーーー最初に歯向かってきたのそっちじゃね? するとポポルが憎み狂って大爆発を起こす。エミールはニーアとカイネを先に行かせて、ポポルの大爆発を魔法で抑え込みながら共に死ぬ。今まで共に過ごしてきた仲間がまた3人死んでしまった。なんで、なんでこんなことになるの?
一方、仮面の王達は...王以外の兵士達はみんな死んでしまっていた。王も血塗れで今にも死にそうな勢い。猪も体力の限界のようだが王に向かって突進していく。王は最後の力を振り絞って猪にとどめを刺したが、毒の霧に耐え切れず「フィーア...そっちに行くよ...」という言葉を残して息を引き取る。頑張ったな王...幼いながらも王の責務をしっかり果たせていたと思うよ。
ニーアとカイネが魔王のいる部屋へ入ると、ヨナがベッドに横になって眠っていた。ニーアが近付こうとすると魔王&黒の書が現れ戦闘。
勝利すると、ヨナが起きて「...お兄ちゃん」と言い、ニーアが「ヨナ!」と手を取ろうとすると、ヨナはニーアを通り過ぎて魔王の元へ。...どういうことだ? まさかニーアはヨナが妹だという夢を見ていて、全ては妄想だったというのか!?
ヨナ「お兄ちゃん、もうやめよう? 他の人の体なんていらない。ヨナの中の女の子もお兄ちゃんに会いたいって言ってるよ。」
ん、んん? ということは、魔王とヨナが兄妹でニーアとヨナの中に閉じ込められているもう一人のヨナが兄妹? わけわからん。
すると、日光を浴びたヨナの中からマモノが抜けてヨナは気を失う。あ、魔王は妹の魂の器としてヨナを連れ去っていたのかな。んで、魔王の魂の器としてニーアを欲していたと。
魔王が妹を失い狂って再戦。白の書が「魔王の動きを止める、あとはお前1人の戦いだ。」と最期を告げる。あぁ、白の書まで失くしてしまうのか。
魔王を倒すといよいよエンディングに入る。ここから分岐になる。
▼Aエンド(1周目)
▼Bエンド(2周目)
外は雪が降っていて建物の中で寒さをしのぎ、飢えに耐え、マモノから逃げるとある兄妹。1周目の一番最初に見た場面だ。その後、うずくまりながら悲しんでいる様子の魔王、デボルとポポルの姿が映る。
このムービーが意味すること...魔王の正体は多分、この兄なんだと思う。そしてヨナを器にしていたマモノの正体がこの妹。ゲシュタルト計画によってデボルとポポルに魂を抜き取られゲシュタルト体となったが、レプリカント体がなくて人間もどきにもなれずに彷徨っていた...ってことなのかな?
その後スタッフロールを挟み、生首になったエミールが砂漠に現れる。
エミール生きてたの!? 身体とニーア達を探しているようだった。
▼Cエンド(3周目)
※このエンディングを見るには、武器を全て手に入れなければならない。