ニートオンザビーチ
2話
チョロ松 | そして、赤塚区から電車に乗って……。 |
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やっと着いたね、海! | |
トド松 | うん、結構かかったね。 それにしても……。 |
3人 | ………………。 |
おそ松 | ……すげぇ人。 何?みんな暇なの? 揃いもそろって海なんかに来て。 |
トド松 | たぶんこの中で最たる暇人は ボクたちだと思うよ、おそ松兄さん。 |
チョロ松 | その僕たちの中でもさらにトップを決めるなら、 おそ松兄さんなんじゃない? トップオブニート。おめでとう。 |
まあ、仕方ないよ。 このあたりの海水浴場なんて、 そう多くもないし。 | |
さ、僕たちもパラソルとかシートとか 準備しないと、場所取られちゃうよ。 | |
…………。 | |
チョロ松 | ……さて、パラソルもシートも、 レンタルしてきたサマーベットも準備出来た。 |
トド松 | 男3人だと、準備も楽でいいね。 まあ、むさくるしいことには変わりないけど。 |
チョロ松 | あんまりいうなよ、意識しないように してるんだからさ。 それに、3人っていうか……。 |
おそ松 | うお、海つめた! しょっぱー! |
チョロ松 | おそ松兄さん、遊んでないで 少しは準備手伝ってよ。 |
おそ松 | いいじゃんいいじゃん、 2人でじゅうぶん準備出来たんだし。 |
片付けは手伝うからさ。 | |
チョロ松 | それほんと? |
トド松 | 全然信用できない……。 |
まあいいや、 あそこの更衣室で、水着に着替えてこよっと。 | |
じゃあ、兄さんたち後でね。 | |
ただいまー。 | |
2人 | ……………………。 |
トド松 | あれ、どうしたの、2人して変な顔して。 ……もしかして、この水着変かなあ? |
おそ松 | いや、そんなことないんだけど……なぁ? |
チョロ松 | う、うん、 なんでもないよ。 |
トド松 | なに、気になるじゃん。 言ってよ。 |
おそ松 | トド松、なんとなーくだけど…… 前より締まってない? |
チョロ松 | うん、気のせいかもしれないけど……。 なんとなーく、いつもと少し 違うような……気がする……? |
トド松 | あ、わかる? 海に行きたいなって思って、 ちょっと筋トレしてたんだ。 |
2人 | ……はあ!? |
チョロ松 | 聞いてないよ、筋トレしてたなんて! |
トド松 | うん、言ってないもん。 |
おそ松 | だからさあ!言えよ! そういうなんか日常を彩る出来事あったら、 世間話でいいから俺たちに言ってよ! |
トド松 | えー、でも、毎日公園走ってるんだ~とか、 話題としてもそんな面白いわけじゃないじゃん。 |
おそ松 | 面白い面白くないじゃないの! ねえトド松、俺たち兄弟でしょ!? |
日常会話にいっつもエンターテイメント 求めてるわけじゃないから! 言ってよ!昨日と少しだけ違う自分とか、 包み隠さず俺たちに言ってよ! | |
トド松 | 包み隠さずって…… やだよ、恥ずかしい。 |
チョロ松 | 恥ずかしいとかさあ……。 |
こうやって、一人の心無いモンスターが 生まれるんだな……一松博士の言った とおりだ……。 | |
トド松 | もう、またそのネタ? ボクいじりはその辺にして、 兄さんたちも水着になってきなよ。 |
2人 | はーい。 |
トド松 | で、やっとみんな水着になったわけ だけど……。 |
おそ松 | こうして気づく、場違い感……。 |
チョロ松 | 周りを見ても男だけのグループ、 はいなくもないけどさ……。 なんか、みんなリア充っぽい……。 |
トド松 | ニートで揃って、しかも兄弟で 海に来てるなんて。ボクたちくらい じゃないかな……。 |
3人 | ………………。 |
おそ松 | チョロ松、トド松!周りなんて気にするな! 周りがリア充らしいリア充の楽しみ方をするなら、 こっちはニートらしいニートの楽しみ方をしようぜ! |
チョロ松 | おそ松兄さん、 ニートらしい楽しみ方って何……? |
おそ松 | …………………。 |