攻略記事

レインボーアイランド(アーケード)

思い出

 かつてのファンタジー世界をそのままゲーム化したようなタイトルだと思います。リアルやシリアスとは無縁な個性豊かなキャラクタが右往左往し観る者を飽きさせないのが判ります。
 しかし、そのわりに奇抜な操作性が祟って妙に難しいといったギャップがあり、そのギャップがリピーターを生んだような感じもします。
 プレイ中は特定の場所に虹を放つ事で次々と出現するポイントアイテムでスコアはうなぎ昇りになり、敵は倒すと7色のダイアモンドに変化します。そのダイアモンドを『赤・橙・黄・緑・青・紺・紫(だっけ?)』の順に取る事でシークレットルームが各エリアボス戦終了後に出現し、本来のパワーアップアイテムが得られます。
 また、同じ取得法にて全てのエリアをクリアするとシークレットエリアが出現し、おまけにしては長く難しいエリアを体験でき、ついでにタイトーのゲーム歴史も知る事ができます。
 とにかく制作者の遊び心が満載というか、アーケードのわりに…と言えば失礼でしょうが、隠し要素が多く、プレイする度に、そして奥に進むほどに新発見に気付かされた事も事実でした。


 よい画像があったので参考に。これは倒した敵が最終的に落下するポイントで出現するダイアモンドが決定されるといった参考図です。この仕組みに気付かなければ、一生掛かっても完全クリアは不可能です。


 ボスを倒した後に出現するシークレットルームへの扉には入るまでの制限時間が設けられており、…まあ、ステージクリアのBGM終了が次のステージへの強制移動の合図なのですが、…いいのですか、そこのお兄さん? シークレットルームの扉を目の前に余裕ぶった態度で煙草を口にくわえようとしたら、滑って床に落とし、拾うために下を向いたら胸ポケットからライターが滑り落ち、慌てて2つを拾ったはいいけど、勢い余ってテーブルに左手を打ち付け………この辺で僕は未来が見えましたよ。って言うか、もう見えてるんですよ。次のステージが始まっちゃったのが…。
 こんな実例もあるわけですから、チャンスは訪れた時にしっかりとその手で掴みましょう。どう見ても相手が年上で、しかも怖そうな人のミスを間抜けなシチュエーションで発見してしまった際、笑うのを堪えるのも大変なんです。ホントに。

はなうたBGM

 タイトーのバブルボブル系列のゲームって凄いですよね。まあ、私の知るのは『バブルボブル』『レインボーアイランド』『パラソルスター』の3種であって、それ以外にあるのかどうかはわかりませんが、どれも音楽が耳に残るというか、飽きないんですよね。
 普通、単調な音楽がひたすら流れていればどこかのタイミングで飽きが来るという話なのですが、この3種はいつまで聞いていても飽きが来ない不思議さを持っています。しかも最大100面も(!)
 それだけゲームの雰囲気に合わせたBGMとノリとキャラクター相性など、様々な要素が噛み合っている証拠なのでしょうね。

実はね………

 レインボーアイランドは人気がありました。…というか、上達するとどこまでもパワーアップしてしまい、操作性も上昇するためプレイヤーが延々と楽しみつつ、疲れを覚えないのです。おまけにスコア稼ぎのアイテムがそこかしこから出てくる楽しみと、意外な所から出てくる発見の喜びなども加味し、とにかく見て待つ側からすると終わりが見えないゲームでもあります。…しかも1UP条件も簡単と来ていれば尚更の話であり、総時間にしてどれだけ待った事か。そして仕方なくどれだけ興味無いゲームに投資した事か。待つだけ待った結果、小遣いがほとんど減らなかったなんて珍現象すら体験しました。
 上手な人はとにかく長い! 3人も上手な人が続けば充分に『子供は帰ってね』の時間になってしまう…! 大袈裟かもしれないけど、そのくらいに待たされました。
 そんなとある日、私は一大決心をしました。

『そうだ! 開店と同時に入ればいいじゃないか…!』

 なんとも情けない決心ですが、当時の私は早起きが苦手でした。休みの度に前日遊ぶ約束をしていた友人が我が家に乗り込んできて、直接起こしてもらわなければ起きない程にネボスケだったのです。
 …でもね、その時はね、違ったんですよ。
 いや~、人間やれば出来るものですね。9時開店のその店に対し10時ピッタリ起床! やっちまったぃ! と、慌てて店に急いで10時半過ぎ…。
 でもね、こんなオイラを神様は見ていてくれたみたいで、いつも必ず見る事になるお兄さん達が居ないじゃないか! つーか、誰も居ない! 奇跡だ! というかシャッターも閉まってる…! 張り紙はってあるっ!
『本日、定休日とさせていただきます』
 定休って…、定まってないじゃないきゃあぁっっ!!

 ………ま、そんな事があったのですよ。
 ちなみにレインボーアイランドを実際にプレイしたのはそれから20年過ぎ、プレイステーション2の『タイトーメモリーズ(上巻)』で再会した時でした。『EXTRA』の文字が無いのが気になっていたのですが、なるほど、音源が異なるのですね。…ちょっと淋しく、取っ付き難かったです。


 ↑あーーー、私もゲームセンターでコレ見たかったなぁ

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