アカツビアンナイト
エピローグ
おそ松 | だから、十四松を離せって言ってんだろ!? |
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カラ松 | マイブラザーを返すんだ! あ、ちょっ待っ。痛い痛い痛い! |
チョロ松 | コラァーイ! 連れて行こうとすんじゃなーい! |
一松 | ぶち殺すぞ! ついでにクソ松もぶち殺す! |
トド松 | ねぇ、ボクの兄さんを連れて行かないで? おねがい! |
4人 | 真面目にやれ!トド松! |
トド松 | わ、分かってるよ! みんなで怒らないでってば! |
十四松 | ……!う……!う! うるさ―――――い! |
5人 | 十四松(兄さん)! |
十四松 | みんな、うるさーい! もう怒った! |
おそ松 | あ、バット出した! いや、え!?今、どっから出した!? |
十四松 | 千本ノーック!!!!! |
チョロ松 | ま、待って! さすがに店内では止め……! |
十四松 | あ、ボール一個しかないや。 でも、ノックしまーっす! おぅ――――りゃ! |
ガン!ガン!ガン!カン!キン!カン!ゴン! | |
TV | ゴッ!ザー……臨時ニュースをお伝えします。 アカツビア国第五王子の行方が分かったそうです。 王子は国内をお忍びで旅行しており…… |
全員 | …………。 |
チョロ松 | 第五王子、こっち来てないじゃん……。 国内に居るし……。 |
おそ松 | ……まじか。 |
黒スーツの男達 | ……。 |
偉い感じの人 | ……。 |
トド松 | なんか、みんな帰ってくね。 |
おそ松 | え、あ、うん。 こ、こちらこそ、なんかすいませんね。 |
カラ松 | アカツビア国の人は律儀なんだな。 オレ達一人一人に頭を下げていく……。 |
一松 | …えっと、どうも。 |
十四松 | ……。 |
チョロ松 | って、十四松! また置物のように戻らなくていいから! |
十四松 | アイ! なんか見てて面白かった! |
トド松 | な、なんだったんだろ。 この数十分で起きた出来事って……。 |
一松 | …みんなの勘違いが発端。 とくに向こうの人達。 |
おそ松 | いや、噂を流した奴じゃね……? んだよ、第五王子ってはた迷惑な奴だなー! |
チョロ松 | そんな王子にタカろうとしてたのは 僕らだったりするんだけどね……。 |
カラ松 | しかし、これで一安心だな。 十四松もこうして、 連れて行かれる事はなくなった。 |
トド松 | 確かにね。 なんか凄く疲れたよ。 |
チョロ松 | あーぁ、店内がめちゃくちゃだな……。 とりあえず、掃除しなきゃ。 |
おそ松 | んじゃ、俺達は帰るわ。 |
チョロ松 | ちょっと待て。手伝っていきなよ。 |
おそ松 | あ、やっぱり? |
…………。 | |
一松 | つ、疲れた…。 |
十四松 | 一松兄さん、大丈夫? 帰り引き摺って行くね! あ、バットに括り付けようか!? |
一松 | …ど、どっちも変わらない。 |
トド松 | カラ松兄さん、そっち終わった~? |
カラ松 | あぁ。終わったぞ。 |
トド松 | じゃあ、次はトイレの掃除お願いねー。 |
カラ松 | いや、そこでは誰も暴れていないじゃないか!? |
トド松 | ちっ……。今週、ボクの当番だったから 流れでやってもらおうと思ったのに。 |
カラ松 | えぇ!? |
チョロ松 | はぁ……。ほんと、とんでもないことに 巻き込まれたよ。 |
おそ松 | …!? あ、あ―――――――――! |
チョロ松 | うるさいなぁ! なに、急に大声出して!? |
おそ松 | この街で十四松が 第五王子に間違えられたって事は。 |
アカツビア国に行けば、十四松を 第五王子って間違える人がいるって事だよな? | |
チョロ松 | そう……だね。そういう事になるよ。 |
おそ松 | アカツビア国に行って、 十四松を第五王子ですって、言っとけば 第五王子のツケで遊び三昧じゃね? |
チョロ松 | いや…そんな上手くいかないでしょ? |
おそ松 | あんな偉そうな感じの人や黒スーツの人が 間違えたんだぜ?いけるだろ! |
迷惑かけられたのはこっちなんだし、 遊んでもバチは当たらないって! | |
チョロ松 | だとしてもさ、一ついい? |
おそ松 | なに? |
チョロ松 | 旅費……ないよね。 |
おそ松 | ……今から追いかけて迷惑料もらうか!! 全員で追いかければきっと探し出せるはず! |
5人 | もういいよ!!!!! |