ニートオンザビーチ
エピローグ
トド松 | うわ、日焼け止めちゃんと塗ってたのに、 結構焼けちゃってるなぁ。 |
---|---|
チョロ松 | 日焼け止めなんて塗ってないから、 肌がヒリヒリして痛いよ……。 |
トド松 | え、チョロ松兄さん日焼け止め塗ってないの? うわ……。 |
チョロ松 | な、なにその反応。 いいじゃん、男なんだし。 |
トド松 | 男も今はそういうの気を使わなきゃだめだよ? 将来シミになったりするんだからね。 |
おそ松 | 別にいいよ、日焼け止めなんて。 めんどくさいし。 |
でも、しばらくは風呂も染みそうだな…… 銭湯に行っても、水風呂にしとくか……。 | |
トド松 | まあ、たまにはいいんじゃない? 夏の思い出ってことで。 |
おそ松 | 夏の思い出が日焼けで痛い肌か~。 なんかいまいちだよなぁ。 |
トド松 | じゃあ、もっと夏の思い出でも作ればいいじゃん。 まだまだ夏は残ってるんだからさ。 |
チョロ松 | まだまだ夏は続くかぁ。 そろそろもう少し涼しくなってくれても いいんじゃない? |
おそ松 | ほんとほんと。 まあ、クーラーの効いた家の中なら 快適なんだけどな。 |
いっそ、家が海みたいになってたら 快適なのにな~。 | |
トド松 | あはは、 家が海みたいにって、うちがびしょ濡れに…… |
3人 | …………………。 |
チョロ松 | ……なってる!? |
トド松 | なにこれ!? 周りの道路や家は何も濡れてないのに…… |
うちの敷地内だけにスコールでも起きたの!? 兄さんたちは無事かな……? | |
一松 | うう……。 |
カラ松 | く……っ無念……。 |
トド松 | いた! 無事じゃなかった! |
どうしたの、カラ松兄さん、一松兄さん、 ボクたちがいないあいだになにがあったって いうの!? | |
カラ松 | トド松か……。 オレは、気づけなかった……。 |
真のライバルはオレの目の前ではなく…… オレの背中にいたということを……。 | |
一松 | 油断してた……。 |
おれが勝利を確信した瞬間…… あいつは牙を剥いた……。 | |
チョロ松 | ど、どういうこと……!? |
??? | ぼくの勝ちー! |
トド松 | 十四松兄さん……!? |
ま、まさか、十四松兄さんが 2人を……!? | |
……って、その持ってるの、水鉄砲? 水鉄砲で撃ち合いしてたってこと? | |
十四松 | うん!楽しかったよ! |
チョロ松 | なんで家の中で水鉄砲なんか撃つんだよ! 大体、水鉄砲使っても普通ここまでびしょ濡れに ならないだろ!? |
おそ松 | へえ、楽しそうだな。 俺も混ざっていい? |
チョロ松 | おそ松兄さん、ふざけたこと言ってると ぶっ飛ばすよ!? |
おそ松 | おー怖。 ピリピリするなってチョロ松。 |
チョロ松 | 怒るに決まってるだろ、 こんな家母さんに見られたら……。 |
……母さんたちっていつ帰ってくる!? | |
トド松 | そうだよ、こんなびしょ濡れの家を見られたら、 絶対ものすっごく怒られる! |
タオル!誰かタオル持ってきて! | |
十四松 | はい!トッティタオル! |
トド松 | ありがと、十四松兄さん! ……って、タオルもびしょ濡れじゃん! |
これもはやタオルじゃないよ! 水分を十分に含んだ布だよこれじゃ! | |
カラ松 | 濡れたタオルはタオルではないのか……? |
これは、哲学だな……。 タオルをタオルたらしめる要素は、 いったいなんなのだろうか……。 | |
おそ松 | ……カラ松の様子がおかしいけど、 留守番してる間になんかあった? |
一松 | さあな……。 |
トド松 | やめてよ、その笑顔怖いから! |
チョロ松 | とにかく、早くこの家じゅうを乾かさないと! 母さんたちがかえって来る前に! |
トド松 | 兄さんたちも手伝って! |
ああもう、せっかく楽しかった海の余韻が 台無しだよ! |