アカツビアンナイト
5話
チョロ松 | それで何しに来たの? ちゃんと説明してくれない? |
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おそ松 | だから、人探ししようぜって言ってるじゃんか。 |
トド松 | いや、それ説明になってないから。 なんで、ちゃんと話が出来なくなってるの? |
カラ松 | フッ……さっきから言っているだろう? エスケープした第五王子がこの街に……。 |
2人 | 普通に話して! |
一松 | …この街にアカツビア国の第五王子が 来てるらしくて、 おそ松兄さんがその第五王子を探そうってさ。 |
トド松 | あの闇松兄さんがまともに見える…! |
一松 | …あ、吐きそう。吐いていい? |
チョロ松 | 店の中で吐こうとすんの止めて!? |
おそ松 | その王子と友達になって、 金をタカろうっていう事。 |
トド松 | あー……、だいぶクズな事を考えたのね。 |
チョロ松 | それがバイトを辞めなきゃいけないって事には ならないと思うんだけど……。 |
おそ松 | だって、人多いし。6人でやったほうが 見つかりそうじゃん? |
トド松 | すっげーアバウトな理由! |
おそ松 | とにかく、はやく探しに行こうぜ! 金のなる木! |
チョロ松 | もう王子としても、 人としても認識してないんかい! |
黒スーツの男達 | …………! |
チョロ松 | え、なに!?めっちゃコワい人達 入ってきたんだけど!? |
トド松 | なにやったのおそ松兄さん!? |
おそ松 | 俺じゃねぇよ!! |
カラ松 | これは……オレという存在がギルティ過ぎて いよいよデスティニーという迎えが……! |
チョロ松 | 訳分かんない事、 言ってる場合じゃないって! |
一松 | …。 |
トド松 | 一松兄さん!気絶しないで起きて! |
偉い感じの人 | ……。 |
チョロ松 | あ、あの! な、なんのごようでっしょうかっ! |
トド松 | チョロ松兄さん、声が上擦ってるよ! |
十四松 | …………。 |
偉い感じの人 | ! |
チョロ松 | 十四松の前で偉い感じの人が頭下げてる……。 |
トド松 | どういう事なの!? |
おそ松 | 分からん……。 |
…………。 | |
4人 | えぇぇ!?十四松(兄さん)が第五王子!? |
チョロ松 | ちょ、ちょっと待ってください。 こ、こいつは僕達兄弟の五男ですよ!? |
おそ松 | 俺達兄弟の中で一番謎な存在ではあるけど、 第五王子じゃねーって! |
十四松 | ……。 |
トド松 | 十四松兄さん! さすがに今は置物のようにしなくていいから! 動いて! |
カラ松 | 十四松はずっと、 置物のようにしてたのか!? |
チョロ松 | 今、そこを不思議がらなくていいから! それどころじゃないから! |
トド松 | ね、ねぇ、おそ松兄さん。 どうしたらいいの!? |
おそ松 | お、俺に聞かれても……。 あのー、ちょっと? |
黒スーツの男達 | …………! |
おそ松 | あ、あははは……。 そいつ、俺、兄弟。 |
チョロ松 | おそ松兄さんがカタコトになる事ないだろ……。 |
おそ松 | あ、そっか。 あの、そいつは俺の弟だから。 |
第五王子と似てるかどうかは知らないけど。 松野家、五男の十四松だから! | |
偉い感じの人 | ……!! |
おそ松 | あ、おい! 連れて行こうとするなって! だー、聞く気ねぇのかよ! |
カラ松 | お、おい、一松。起きろ! 十四松が連れて行かれそうなんだ!起きろ! |
一松 | …! |
おそ松 | こうなったら……! おい、みんな! |
4人 | !!!! |
おそ松 | 十四松は俺達の弟だって事、 分からせてやろうぜ! |
4人 | おう! |
黒スーツの男達 | …………! |
おそ松 | 絶対、この店から出すなよ! 十四松を取り返すぞ! |
カラ松 | マイブラザーを目の前で攫わせはしない! |
チョロ松 | 僕だって兄弟のピンチはさすがに見過ごせないから! |
一松 | …覚悟しなよ? |
トド松 | 野蛮な事は嫌いだけど。 さすがに、ここはやんないと駄目でしょ! |
おそ松 | よし、いいか? かかれー! |
5人 | うおおおおおおおおおおおおおお!!!!! |