ニートオンザビーチ
5話
チョロ松 | あー、もうそろそろ陽が沈みそうだね……。 |
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トド松 | 我を忘れて遊んでたから、 あっという間だったね。 |
そういえば、留守番してるみんなに お土産とかなくていいのかな? | |
チョロ松 | いいんじゃない? お土産屋さんとかあるような観光地って わけでもないんだし。 |
おそ松 | だいたいあいつらに土産なんていいだろ。 なんだったら、そこら辺のペットボトルに 海の水でも入れて持って帰ってやれば? |
チョロ松 | うわ、ひどくない? |
おそ松 | えー、じゃあチョロ松、 お前の金でお土産買って帰ってやれよ。 |
チョロ松 | なんでそうなるのさ! まあ、いいか。お土産なくても。 |
じゃあ、そろそろ帰り支度をしよっか。 | |
おそ松 | めんどくせー。 俺そのへんうろうろしてるから、 片付け終わったら声かけて~。 |
がしっ がしっ | |
おそ松 | え? え? |
トド松 | おそ松兄さん、 そうやって来た時も準備してなかったよね。 |
チョロ松 | 今度は逃がさないよ。 言ってたよね、帰りの片づけはちゃんとやるって。 |
っていうか、片付けくらい一人でできるよね。 トド松、僕たち先にシャワー浴びてこよっか。 | |
トド松 | そうだねチョロ松兄さん。 早く終わったら、ちょっと浜辺でも散歩しようか。 |
あ、そういえば向こうに よさそうな海辺カフェがあったよ。 疲れたし、落ち着いて休憩してこようか。 | |
おそ松 | あ!おい!ちょっと待てよ! おい!チョロ松にトド松……! |
…………。 | |
チョロ松 | 途中、なんかはっちゃけすぎて 今思い出すと恥ずかしいけど……。 |
けど、なんだかんだで楽しかったね、海。 | |
トド松 | 自分を見つめなおせたし? |
チョロ松 | それ、わかってて言ってるだろ。 自分なんてなーんも見つめられてないよ。 |
っていうか、自分がニートなことなんて 見つめなくてもわかってることだし。 | |
トド松 | うんうん、それをちゃんと理解できただけで、 じゅうぶんな成果だよ。 |
チョロ松 | なんだよ、その上から目線。 |
あーあ、 こんな楽しいなら、カラ松や一松、十四松も 一緒に来ればよかったのに。 | |
トド松 | 今度は、みんなでこよっか。 来年の夏でもいいし……今年の夏だって、 まだまだあるんだから。 |
チョロ松 | そうだね、こんどはみんなでこよっか。 |
6人なら、もっと全力で リア充の邪魔も出来そうだしね……。 | |
トド松 | チョロ松兄さん、最初は僕はやらないなんて 言ってたけど、ノリノリだね。 |
でも、カラ松兄さんと一松兄さんと十四松兄さん…… 家で何してるのかな。 | |
…………。 | |
十四松 | こちら十四松、一階はすでに水没しました、どうぞ! |
カラ松 | こちらカラ松、つまりバトルエリアは この2階に絞られたということだな、エンドユー! |
一松 | …こちら一松。関係ない、殺すだけだ。 |
十四松 | ねえねえこれ、今誰と誰が戦ってるの? |
誰が味方なの? | |
カラ松 | フッ十四松…… 野暮なことを聞くな、お前らしくもない。 |
人はみな、ソウルメイト……。 誰が仲間かと問われれば、皆が仲間と 答えるほかにないだろう。 | |
一松 | ふん、甘いな、クソ松。 兄弟だろうと6つ子だろうと、自分以外全部敵に 決まってるだろ。 |
十四松 | …………………。 |