他力本願☆ミルキーウェイ
4話
チョロ松 | おそ松兄さん、何やってんの? |
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おそ松 | げっ。 チョロ松。 |
チョロ松 | げっ。 じゃなくてさ。 準備サボって何してんのって聞いてるんだけど。 |
って、なにこれ、流しそうめん? | |
おそ松 | そうそう。さっき見つけてゆでてきたわけよ。 で、玄関にあった、余りの竹を こっそり拝借して流しそうめん作った。 |
チョロ松も食べる? | |
チョロ松 | いや、ダメでしょ。 みんな七夕の準備してるんだし。 |
おそ松 | いいだろ、俺たちくらいサボっても。 6人も要らないだろ、七夕の準備するくらいで。 |
チョロ松 | まあ、確かにそうかもしれないけど……。 |
おそ松 | この俺が、せっかく食べていいぞって 言ってあげてるんだから、遠慮すんな。 |
チョロ松 | 絶対ただの口封じだ……。 |
…………。 | |
チョロ松 | ところでこれ、誰が流すの? |
おそ松 | いいところに気づいたな、チョロ松。 |
チョロ松 | は? |
おそ松 | いやぁ、流しそうめんの装置を作るまでは よかったんだけど、誰が流すのか 考えるの忘れててさ。 |
そんで、さっきまで一人で茹でたそうめん そのまま食ってた。 | |
チョロ松 | それで……? |
おそ松 | それで…… チョロ松、上からそうめん流して。 |
チョロ松 | 人をなんだと思ってるんだよ! |
おそ松 | いいじゃんいいじゃん。 次俺が流してやるから。 |
チョロ松 | 本当に……? 仕方ないなぁ。 |
…………。 | |
チョロ松 | 流すよ、おそ松兄さん。 |
おそ松 | おー、いつでも来い。 |
ばしゃー。 | |
おそ松 | よし取れた。 あー、やっぱ流しそうめんのほうが 普通のより美味いよな。 |
チョロ松 | そういうもの? まあ、気分は盛り上がるかもしれないけど。 |
おそ松 | チョロ松。 喋ってないで次流せ、次。 |
チョロ松 | はいはい、わかったよ。 次は僕の番だからね。 |
おそ松 | わかってるわかってる。 あー、冷たくてうめー。 |
…………。 | |
チョロ松 | おそ松兄さん、 次僕の番だよ。 |
おそ松 | わかったわかった。 じゃあ、ちゃんと受け止めろよ。 一本取りこぼすごとに罰金100円だからな。 |
チョロ松 | なにそのルール!? おそ松兄さんのときそんなのなかったよね!? |
ばしゃー。 | |
チョロ松 | うわっ!? いきなり!? |
おそ松 | ちっ 取りやがったか。 |
チョロ松 | ふう、危ない危ない。 |
おそ松 | 油断するなー、次いくぞ。 |
ばしゃー。 | |
チョロ松 | ほっ! |
ばしゃー。 | |
チョロ松 | はっ! |
ばしゃー。ばしゃー。ばしゃー。ばしゃー。 | |
チョロ松 | ちょっと待って!? もう水よりそうめんの方が多いんだけど!? |
おそ松 | はい、取れなかったからチョロ松罰金な。 |
チョロ松 | ふざけんな! |