Circo del viento

1話

トド松	ねぇ、チョロ松兄さん。なんか面白ことやってよ。
チョロ松	何その無茶なふり。僕に言ったって出来るわけないだろ？
トド松	えー、じゃあ、十四松兄さん。
十四松	4、6、3のぉ！ゲッツー！
チョロ松	僕に向けて言うなよ！めちゃくちゃ唾かかってるし！
トド松	……。
チョロ松	コラァー！リクエストした本人が無視しない！
おそ松	暇だな～。なんか、面白い事ないの一松？
一松	お、おれ？知らないよ…。急に言われても…。
カラ松	そういえば、マミーがこの街にサーカスが来るとか言っていたな。
トド松	あぁ、なんか来るみたいだよー。新聞の間に挟まってるチラシで知ったんだって。
トド松	それで、これがそのチラシ。
チョロ松	へー、サーカスねぇ……。ん？サーカス団員募集中？
おそ松	流行病でサーカス団員の半分がダウンしたんだってさ。
チョロ松	流行病って！？なんでサーカス団員限定で流行してんの！？
トド松	だから、今回の公演だけ団員募集してるみたい。
一松	ま…おれたちには関係ないよね。
おそ松	そうそう。俺らにはサーカスとか無理だろ？俺らが人に見せる芸なんてないんだし。それが出来てたら、ニートなんかやってねーって。
カラ松	しかし、団員が足りていないんだろ？これはサーカス団も困ってるんじゃないか？
チョロ松	そうだろうね、団員がいないんじゃ公演だってできないだろうし。
十四松	えー！？公演出来ないって事はサーカス観れないの！？
トド松	十四松兄さん、観に行きたかったの？
十四松	うん、すっげー観に行きたかった！ライオンとか！あとライオンとか！！
チョロ松	ライオンだけなら、動物園でもいいと思うけど……。
十四松	ちがーう！芸をしてるのが観たいの！！
一松	ライオンって猫科だから……。もしかしたら、猫と同じで撫でたりじゃれたり出来るかな…。
チョロ松	猫と猫科は全然違うでしょ。
カラ松	ここでオレがサーカス団に入り、カラ松ガールズがオレを観に来れば……。サーカス団にはお客が、オレにはカラ松ガールズが。これはウィンウィンの関係になるな。
チョロ松	……今後の就職活動で履歴書にサーカス団とか書いてあったら、企業もさすがに無視できないよね？
十四松	ぼく、面白い事出来るかなー！？面白い事ならぼくやれるよね？
おそ松	ちょ、お前ら、受ける気なの！？
十四松	うん！
チョロ松	まあ、経験って何にも勝る財産だからね。今後のアウトプットにも役立つだろうし。やってみようかな。
カラ松	オレが助ける事によって、サーカス団はお客さんで一杯になるだろうな。
一松	…どうせ、落ちるんじゃない…？
チョロ松	やってみなきゃ分からないでしょ。僕が電話してみるよ。カラ松と十四松はちょっと待ってて。
	…………。
チョロ松	面接……しようってさ。
カラ松	フッ……、任せな。オレ達なら、面接も簡単さ。
十四松	面接って何話せばいいのー！？
カラ松	安心するんだ、ブラザー。オレが面接っていうのを教え…
チョロ松	履歴書とか用意してさっさと行くよ？十四松、教えてあげるから行こう。
十四松	アイアイサー！
カラ松	え……。
おそ松	ま、いいんじゃない？面接受けるぐらい。どうせ落ちるでしょ。受かったところで、あいつら持ち芸ないんだし。
一松	…。
	数日後……。
電話	ジリリリリリリ……
チョロ松	は、はいぃ！松野でぇすぅ！
トド松	緊張しすぎでしょ！？
チョロ松	はい……、はい……。本当ですか！？はい、分かりました！明日から！はい！
一松	…まさか。
チョロ松	はい、よろしくお願いします。はい、失礼します。
4人	…………。
チョロ松	3人、全員受かった……！明日から来てくれって！
カラ松	フッ……、サーカス団を救う事がオレの使命となったな。
十四松	ライオンと遊べるかな？遊べるかな？
チョロ松	それは行ってみないと分からないけど、ライオンは近くで見れるかもしれないね。いやぁ、ほんとにサーカス団に入れるとは思ってなかったけど。
トド松	これから大変かもしれないけどね。芸とか覚えなきゃいけないんだし。
一松	…ま、頑張ってみれば？
チョロ松	あれ？おそ松兄さんは？
トド松	そういえば、居ないね……。
一松	どうせ、パチンコでしょ…。
	…………。
おそ松	ふぇ、ふぇっくしゅい！風邪かな……。
おそ松	あー、ぜんぜん当たりこねぇ！

続き

Circo del viento　2話

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