Circo del viento
2話
十四松 | あ、カラ松兄さん! カラ松兄さんは何してって言われたの? |
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カラ松 | オレはジャグリングだ。 |
十四松 | ギャグリング? ギャグのリングって何?面白い輪っか? |
カラ松 | 違うぞ、十四松。ジャグリングだ。 ボールやクラブを取っては投げて、 常にひとつ以上の物が飛んでいる芸だ。 |
十四松 | へぇー。カラ松兄さん出来るの? |
カラ松 | 出来る!……ように今から練習だ! |
チョロ松 | はぁー……。 絶対、この事知ったらおそ松兄さんとか 笑うだろうなぁ。 |
十四松 | チョロ松兄さん!チョロ松兄さん! |
チョロ松 | ん?あぁ、十四松とカラ松。 なに? |
十四松 | カラ松兄さんがギャグリングっていう、 ボールとクラブを一緒に投げて、 ずっと空中に浮かす芸やるんだって! |
チョロ松 | え、なにその芸? ギャグでエスパーみたいな事やんの? |
カラ松 | ギャグリングじゃない、ジャグリングだ。 |
チョロ松 | あぁ。ジャグリング……。 また覚えるの大変なもの言われたね。 |
十四松 | チョロ松兄さんは何やるの!? |
チョロ松 | え、僕? 僕は……。 |
2人 | …………。 |
チョロ松 | ぴ……。 |
2人 | ぴ……? |
チョロ松 | ピエロ……。 |
十四松 | いいなー!ピエロ! お客さん笑わせるのいいなー! |
カラ松 | ……チョロ松、出来るのか? |
チョロ松 | れ、練習するしかによね。 この事、絶対おそ松兄さんとかに言うなよ? 大笑いされるのが予想できるから。 |
それで?十四松は何やんの? | |
十四松 | ケモノ!ケモノのおつかい! |
チョロ松 | ……?ケモノ?あぁ、獣使いね。 ライオンとかと一緒にステージに立つんだ? よかったね。 |
十四松 | うん!ライオンといっぱい遊べる! ねぇねぇ、プロレスとか出来るかな!? |
チョロ松 | ライオンとプロレス!? 怪我するだろ!? やめときなって! |
十四松 | だいじょーぶ!だいじょーぶ! ハッスル!ハッスル!マッスル!マッスル! |
チョロ松 | はぁ……、十四松? ちゃんと練習するんだよ? |
カラ松 | カラ松ガールズの為。 オレはこれからジャグリングを極める事になる。 また一つ、オレの魅力が増えるな。 |
チョロ松 | 元々がイタくてヤバいやつだから、 芸を覚えてもマイナスのままだけどね。 |
ピエロか……。 どうやればいいか、全然分からないよ。 | |
十四松 | きっと、だいじょーぶだよ! 出来る出来る! |
チョロ松 | 僕にはもっと 別の演目が合ってる気がするんだけど。 まぁ、とりあえず、やってみるよ。 |
カラ松 | おっと、そろそろ、練習の時間だな。 |
チョロ松 | そっか、それじゃまたあとで。 カラ松、あまり先輩を困らせないようにね。 十四松はあまり無茶な事しないように。 |
カラ松 | 任せな、ブラザー。 |
十四松 | わかった! 無茶しません! |
チョロ松 | ほんと、頼むよ……? |
…………。 | |
おそ松 | あいつら、今日も練習行ってんの? |
トド松 | んー?あぁ、兄さん達? うん、なんか真面目に行ってるみたい。 |
おそ松 | 頑張るねー。 |
トド松 | まだ、ここ数日間だけだし。 もう少ししたら、 やっぱり駄目だった!って言って、 戻ってくるんじゃない? |
おそ松 | まぁ、俺ら兄弟は ダメなニートだからね~。 |
トド松 | カラ松兄さんとか絶対、 イタイ発言して団員の人達困らせてそうー。 |
おそ松 | チョロ松もショーで 何やるのか全然言わねぇし、 あいつほんと何やんだろ。 |
一松 | 十四松…、 ライオンと仲良くなれてるのかな。 |
おそ松 | あいつは大丈夫でしょ。 なんか、よく分からんけど。 ライオンとも仲良くなれてそう。 |
トド松 | そうだね、 十四松兄さんはよく分からないけど。 なんか、動物とすぐ仲良くなれそう。 ほんっと、ぜんぜん分かんないけど。 |
おそ松 | なんか、小腹空いたなー。 なんか、探しに行こうぜ、トッティ。 |
トド松 | 梨とかあるかな? |
おそ松 | 梨はさすがにないだろー。 でも、探してみるか。 |
一松 | ま、クソ松はどうでもいいけど。 頑張ってるよね…。 |
とくに十四松は頑張ってるから、 今日、褒めてあげよう…。 |